2024 Fiscal Year Research-status Report
Empirical and Theoretical Studies on Two-peak Accent Systems in Japanese and Ryukyuan
| Project/Area Number |
24K00068
|
| Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
窪薗 晴夫 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 客員教授 (80153328)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松森 晶子 日本女子大学, 文学部, 名誉教授 (20239130)
平子 達也 南山大学, 人文学部, 准教授 (30758149)
白田 理人 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60773306)
久保 博雅 四国大学, 文学部, 助教 (30975975)
|
| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
|
| Keywords | 日本語 / 琉球語 / 重起伏音調 / アクセント |
| Outline of Annual Research Achievements |
日本列島の周辺部分に観察される重起伏体系について分担者ごとに下記(1)~(5)の調査研究を行い、データを得た。また6月にオンラインで初回の打合せ会議を行い、今年度および4年間の研究計画を確認した。3月には対面で2回目の打合せ会議を行い、次年度の研究計画を検討した。 (1)甑島方言(鹿児島県)の重起伏体系について現地調査を行い、その成果を学会で発表した。調査の結果、長浜集落ではアクセントの2つの山が連動せず、昔の体系を保っていることが分かった。一方、瀬々野浦集落と片野浦集落では2つの山が1モーラの低音調を挟んで連動することが分かった。(2)3型アクセント体系を持つ金武方言(沖縄本島)の重起伏について現地調査を行い、その成果を2本の論文と音声データベースDVDで公表した。この方言では、3つのアクセント型のうちの2つに重起伏音調が出現し、そのうちの一つではアクセントの2つの高いピッチの山が連動し、もう一つでは連動しない。また前者は、2つの山の間にある低音調は常に1音節であることも明らかになった。(3)岐阜県旧徳山村戸入方言のアクセント体系について調査を行った。従来の報告通り、重起伏のピッチパターンが見られることを確認するとともに、それが現れる環境とそうでない環境とがあることを明らかにし、研究会にて報告した。(4)喜界島方言(鹿児島県)の重起伏体系について現地調査/オンラインでの調査を行い、成果の一部を学会で発表した。調査の結果、上嘉鉄集落では、文末助詞を伴う疑問文の述語が、疑問の焦点となる名詞句に後続する場合、述語のアクセント上の主要な卓立である2つ目の山が削除されることが分かった。(5)東京式アクセント体系を持つ睦月島方言(愛媛県)については、インフォーマントの確保など現地調査の準備を進めながら、先行研究(清水・田中2005、久保2019)の内容の整理を行った。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究者ごとに研究計画に沿って調査研究を行った。現地調査が実施的ない地点も一部あったが、概ね計画通りである。また研究計画と成果を2回の研究打合せ(7月のオンライン会議、3月の対面会議)で共有した。
|
| Strategy for Future Research Activity |
研究者ごとの調査研究を中心に、年に2回の研究打合せ・成果報告会を開催する。また日本言語学会でのワークショップ企画を視野に入れて研究を推進していく。
|
| Causes of Carryover |
能登半島の能登島で方言調査を行う予定であったが能登半島地震のために実施することができなかった。他の調査地点についても方言話者等との調整が遅れ、一部実施できなかった。令和7年度に実施して助成金を有効活用する予定である。
|