2024 Fiscal Year Research-status Report
| Project/Area Number |
24K00223
|
| Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
勝間田 弘 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (40579108)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 伸吾 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (00524779)
西脇 靖洋 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (40644977)
福海 さやか 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70524081)
|
| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
|
| Keywords | 領土紛争 |
| Outline of Annual Research Achievements |
今年度(R6/2024年度)は、研究の理論的な土台を固める作業に多くの時間を費やした。国際関係論の分析視点からは領土紛争はどのように解釈できるのかを考え、その解釈と関連する文献を渉猟しながら、世界各地の事例に対する理論的なアプローチの精度を高める作業を進めていった。ここで特筆に値するのは、領土紛争についての、以下3つの解釈である。まず、領土紛争は、中央政府の不在に特徴づけられる、国際社会の独特な構造により生じる問題だと解釈できる。このような解釈は、国際関係論の世界で長い歴史をもつ現実主義の系譜に属する議論と、密接に関連しているといえる。そこで、現実主義の文献に関心を向けながら、理論的な視野を拡大していった。次に、領土紛争は、協調的な国家間の関係を意識した国際法制度の不備に起因する問題だと解釈できる。このような解釈は、現実主義と同様に長い歴史をもつ自由主義の系譜に属する議論と、密接に関連しているといえる。そこで、自由主義の文献を網羅しながら、理論と事例の接点を整理していった。加えて、領土紛争は、特定の領土と民族の歴史を結びつける言説に根ざした、排他的なナショナリズムにより作られる問題だと解釈できる。このような解釈は、国際関係論の世界では比較的新しい構成主義の系譜に属する議論と、密接に関連しているといえる。そこで、構成主義の文献を重点的にカバーしながら、各地の事例に対する理論的な焦点を絞っていった。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
無理のない計画を立てていたため、大きな問題に直面することはなかった。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今後は、より分析の焦点を絞って研究を進めていきたい。
|
| Causes of Carryover |
無駄な出費を抑制したために、次年度使用額が生じた。
|