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2024 Fiscal Year Research-status Report

Effects of vegetation loss and recovery associated with deer overgrazing on biodiversity and ecosystem function.

Research Project

Project/Area Number 24K01781
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

松岡 俊将  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 講師 (70792828)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 和也  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (00648280)
杉山 賢子  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 助教 (10968556)
中濱 直之  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (50807592)
中山 理智  鳥取大学, 国際乾燥地研究教育機構, 特命助教 (50966025)
Project Period (FY) 2024-04-01 – 2029-03-31
Keywords生物多様性 / 生態系機能 / 植生変化 / シカ過採食 / 土壌微生物 / 物質循環
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では、シカ過採食やシカ排除に伴う下層植生の変化(衰退や回復)と生物多様性や生態系機能がどのように関係するのかを定量的に評価する。野外環境において、シカ過採食による植生の衰退とそこからの回復過程(植生の不在期間や初期定着植物)を操作した実験区を作成し、生物多様性(植物の種・被度、土壌及び植物関連微生物、昆虫の種)と生態系機能(土壌肥沃度維持機能と温室効果ガスの吸収・放出)の項目について時系列調査を行うことを目的としている。
初年度である当該年度は、調査プロットの設置とプロットでの実験処理を実施した。植生の衰退過程を調査する北海道の調査地において、プロットを6つ設置した。調査プロット内では林床の下層を覆うササの刈り取り処理(対照区として非刈り取り場所を設定)を行った。刈り取りの前後で、土壌の採集と土壌から放出されるガスの採集を行なった。採集した土壌については、DNA抽出を行い、土壌微生物の分析を行う用意を行なった。また土壌の一部は、窒素量など化学分析を行うために保管している。ガスは炭素分析を行うため保管している。
また、植生の回復過程を主に調査する予定の京都府の調査地において、調査プロットを5つ設置した。調査プロット内では、シカ不嗜好性植物であるイワヒメワラビのほぼ1種が下層を覆っている。プロット内で、イワヒメワラビを剥ぎ取り、同場所の在来の植生を構成する植物2種の播種を行なった(対照区としてワラビを残す場所を設定)。処理後に、土壌の採集と土壌から放出されるガスの採集を行なった。採集した土壌については、DNA抽出を行い、土壌微生物の分析を行う用意を行なった。また土壌の一部は、窒素量など化学分析を行うために保管している。ガスは炭素分析を行うため保管している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度は、植生変化に伴う土壌微生物の多様性や生態系機能の変化をモニタリングするための調査プロットを設定し、処理を行うことを目的としていた。順調にプロットを設置し、処理を完了することができた。さらに、モニタリングのための初期の調査と分析のための用意を進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

今後は、調査プロットの維持管理、調査の継続、分析の3項目を行う。まず、植生衰退調査地では、適宜下層植生(再成長したササ)の刈り取りを行う。調査は、土壌とガスの採集を2カ月おきに行う。植生回復調査地では、調査として、プロット内の植生変化の記録、土壌とガスの採集を行う。また、植生の回復程度に応じて、地上徘徊性及び植生に関連する昆虫の採集を行う。植生や昆虫はそれぞれ同定を行う。土壌からはDNAを抽出し、メタバーコーディングを行うことで細菌と真菌群集を分析する。また、土壌中の化学分析とガス中の炭素分析を進める。

Causes of Carryover

当該年度は主に調査プロットの設計や今後の調査に必要な物品を揃えるために予算を計上していた。調査プロットの設計を実際のフィールドの状況に応じて一部変更したことや、調査デザインを整理したことで、一部次年度使用額が生じた。次年度の調査プロットの維持経費(シカ排除柵の資材や、管理のための人件費など)と調査・分析のための道具として利用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2025

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 下層植生の刈り取りに伴う土壌微生物の変化2025

    • Author(s)
      石橋 和樹,杉山 賢子,小林 和也,中山 理智,永野 博彦,松山 周平,舘野 隆之輔,松岡 俊将
    • Organizer
      日本生態学会第72回全国大会

URL: 

Published: 2025-12-26  

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