2024 Fiscal Year Research-status Report
Building a midwifery education platform: using VR and metaverse orientated towards knowledge retention and clinical decision-making
| Project/Area Number |
24K02752
|
| Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
笹川 恵美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (90757270)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 真澄 日本赤十字看護大学, 看護学部, 特任教授 (30407621)
新田 真弓 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (00318875)
齋藤 英子 日本赤十字看護大学, 日本赤十字看護大学, 教授 (90375618)
春名 めぐみ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00332601)
小山 博史 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30194640)
|
| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
|
| Keywords | バーチャルリアリティ / メタバース / 助産学 / 母性看護学 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、助産学教育における学生の知識定着および臨床判断能力の向上を目的として、デジタル教材の開発と、国内外の学生がメタバース空間において共に学習できるプラットフォームの構築を目指すものである。 令和6年度は、専門家との協議により学生のニーズを捉え、分娩時の胎児回旋をテーマにデジタル教材の開発に取り組むこととなった。胎児回旋の理解は、分娩経過のアセスメントや臨床判断において極めて重要であり、助産師国家試験においても頻出の知識であるが、胎児の回旋は可視化できないため、矢状縫合・大泉門・小泉門と骨盤内腔との関係性は初学者にとって理解に時間を要する。そこで、バーチャル・リアリティ(VR)コンテンツ開発者との協議を重ね助言を得ながら、スマートフォンで操作可能な三次元(3D)および拡張現実(AR)による胎児回旋モデルのプロトタイプ制作を依頼した。本アプリケーションはQRコードを読み込むことで、スマートフォン画面上に骨盤と胎児が浮かび上がり、360度回転させながら胎児回旋の様子を視覚的に確認することができる。これにより、学習者は分娩のメカニズムをより直感的に理解することが可能となる。本アプリケーションを体験した25名(助産師教員7名、助産師15名、学生2名、その他1名)のうち24名(96%)が使いやすさを評価し、今後の助産学教育への応用に意欲を示した。 また、メタバース空間には仮想分娩室を試作し、分娩台や医療者のアバターを配置した。分娩室内には大型の額縁を設置し、今後は教材投影用のホワイトボードとして活用する計画である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、令和6年度中に文献レビューおよび研究チーム内での協議を通じて研究デザインを決定し、デジタル教材を用いた教育方法が、助産師学生の知識定着および臨床判断能力に与える影響を評価するための研究倫理審査を完了する予定であった。 しかし、教材内容の選定に時間を要したため、当初の進捗計画には達することができなかった。一方で、令和7年度に作成を予定していたデジタル教材を前倒しでプロトタイプとして試作し、助産学への応用可能性を探ることができた点は、今後の研究遂行において前向きな進捗とも考えられる。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今後の計画としては、費用対効果の高い学習場面を選定し、デジタル教材とメタバース空間上の仮想分娩室を統合することで、助産学教育における新たなプラットフォームの基本構造を構築する予定である。 まず、基本的な教育環境において、学生の知識定着および臨床判断能力を測定するための研究計画書を策定し、研究倫理審査委員会の承認を得ることを目指す。その事前段階として、既存の文献レビューや専門家へのインタビューから得た知見をもとに、評価指標を設定し、研究計画書に組み込む。 デジタル教材に関しては、VR教材の開発を担う外部業者を選定し、定期的な協議を重ねながら教材の内容や表現方法を具体化し、学習目的に応じたアプリケーションのバリエーションを段階的に拡充していく。
|
| Causes of Carryover |
令和6年度に計画していたデジタル教材の制作については、所属大学における教育および実習活動との兼ね合いにより、研究に充てる予定であったエフォートの確保が困難となった。その結果、教材内容の選定に想定以上の時間を要し、関連する経費の一部が未執行となったため、次年度使用額が生じた。 令和7年度は、教材の仕様を早急に確定し、VRコンテンツおよびアプリケーションのバリエーション開発を目的とした外注費として当該額を使用する予定である。加えて、教材の教育的効果を検証するための研究計画書を策定し、研究倫理審査を経た後、調査協力者への説明および評価実施に係る謝金や物品費等に充当する予定である。
|