2024 Fiscal Year Research-status Report
Research on the role of AI agents in digital content for young children.
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24K06244
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| Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
佐藤 朝美 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (70568724)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾関 智恵 岐阜大学, 高等研究院, 准教授 (60590312)
井上 知香 静岡大学, 教職センター, 講師 (80710540)
佐藤 鮎美 島根大学, 学術研究院人間科学系, 講師 (90638181)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | AIキャラクター / AIエージェント / ハンドパペット / 幼児教育 / 親子対話 |
| Outline of Annual Research Achievements |
令和6年度は本研究の初年度として、AIエージェントを活用した幼児向けデジタルコンテンツの開発に向けた基盤的な準備を中心に進めました。主な実績として、まずAIエージェント設計に関する国内外の文献調査を実施し、幼児の発達段階に適したキャラクターの外見、音声、応答特性に関する設計要素を抽出し、子どもの学習や情緒的発達への影響についての知見を整理しました。これにより、今後の実装に向けた設計要件の基盤を整えることができました。 また、Webアプリケーション上で動作するAIエージェントのプロトタイプ設計方針についても検討を進め、対話機能や表情変化の実装構想をまとめました。とりわけ、家庭での活用を想定した際に、ハンドパペットとの併用によって親子間の対話や共感的な関係性がより促進される可能性に注目し、パペットとの統合を視野に入れた開発方針を採用しました。 さらに、家庭におけるメディア使用状況や子どもとキャラクターとのかかわりについての実態を把握するためのアンケート調査項目を設計し、保護者向けの調査準備を整えました。 これらの取り組みに加えて、学会発表を通じて初年度の成果を広く共有しました。具体的には、佐藤朝美ほか(2024)「幼児向けデジタルコンテンツにおけるAIキャラクターの設計に向けた予備調査」(バーチャル学会2024)、佐藤朝美・佐藤鮎美(2024)「幼児教育におけるAIエージェント開発の予備調査-役割と効果から導く設計要件の検討-」(日本子ども学会第20回学術集会)にて、キャラクターデザインと学習効果に関する初期的な知見を報告しました。 なお、当初計画していたWebアプリケーションの一部機材調達および開発工程については、AIキャラクターとハンドパペットの設計要件を同時に満たす必要が生じたことにより、より精緻な設計検討を優先する必要があり、次年度に繰り越して進めることとしました。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、AIエージェントを活用した幼児向けデジタルコンテンツの開発とその効果の検証を目的としており、令和6年度は初年度として、基盤的な準備に重点を置いて取り組みました。まず、AIキャラクターに関する国内外の先行研究を整理し、特にキャラクターとの擬似社会的関係が子どもに与える影響についての調査の収集を行いました。その上で、幼児の発達段階に応じたキャラクターデザインや応答特性に関する設計要件の検討を進めました。 また、AIエージェントのプロトタイプをWebアプリケーションとして実装する方針を立て、音声認識や表情変化などの機能に関する具体的な構想を検討しました。特に、家庭での使用を想定し、ハンドパペットとの併用による効果にも着目し、ハイブリッド型の開発方針へと展開しました。その一環として、パペット制作会社および演者へのインタビューを実施し、実物パペットの制作に必要な要件についての検討を行いました。 さらに、研究協力機関との連携体制を構築し、実証実験の準備として、家庭におけるメディア使用の実態やキャラクターとの関係性に関するアンケート調査項目の設計を進めました。加えて、2件の学会発表を通じて予備的知見を共有し、外部からのフィードバックを得ながら研究の方向性を確認しました。現在は、次年度に予定している本格的な実装および実証実験に向けて、必要な環境整備を進めている段階です。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和7年度は、初年度に得られた知見と準備を踏まえ、研究をさらに発展させるための諸活動を本格的に推進していきます。具体的には、トランスメディア展開を視野に入れたキャラクター設計要件の整理・統合、音声認識やLive2Dアニメーションなどを組み合わせたAIキャラクターの開発、さらに親しみやすさと情緒的支援効果を重視したハンドパペットの試作・制作を行います。 また、幼児と保護者を対象とした複数回の実証実験を通じて、AIキャラクターおよびパペットの教育的効果を検証するとともに、iPad等の機器整備や協力体制の構築を進め、円滑な運営を図ります。収集されたデータは精査・分析を行い、教育工学系の学会等で成果を積極的に発信する予定です。 あわせて、研究の実践的意義を高めるため、開発者・実践者に向けた設計・運用ガイドラインの原案を作成し、今後の応用展開につなげます。これら一連の取組により、AIエージェントと幼児のかかわりに関する知見を一層深化させ、実践と理論の架橋を図ります。
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| Causes of Carryover |
令和6年度においては、研究初年度として、AIエージェントの設計に関する文献調査、コンテンツ設計方針の検討、研究協力機関との調整、ならびにアンケート調査の準備等を優先的に実施した。その結果、実験環境の一部機材の調達および開発工程については、次年度への繰越しが必要となった。特に、家庭での実証実験に用いるAIエージェント搭載型Webアプリケーションのプロトタイプ開発において、ハンドパペットとの併用を視野に入れた開発方針を採用することとなり、AIキャラクターおよびパペット双方の設計要件の精査と検討が新たに求められたことが、当初予定していた工程の一部遅延につながった。 令和7年度は、令和6年度に蓄積した知見と設計案を踏まえ、(1)トランスメディア展開を想定したキャラクターの設計要件の整理と統合、(2)AIキャラクターの開発、(3)ハンドパペットの試作および制作、(4)幼児と保護者を対象とした実証実験の複数回実施、(5)実験協力者への謝金支払いおよびiPad等の実験用機器の追加整備、(6)実験データの収集・分析と関連学会での成果発表、(7)実践者・開発者向けの設計・運用ガイドライン原案の作成を実施する予定である。 これらの活動において、次年度使用額は研究目的の遂行に不可欠な開発・実験・発表経費として、計画的かつ有効に活用する予定である。
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