2024 Fiscal Year Research-status Report
授業リフレクション研究における教師の洞察に関与する対話者の実態解明
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24K06312
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| Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
阿部 藤子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (90796161)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神原 裕子 東京有明医療大学, 看護学部, 特別研究員 (00433665)
澤本 和子 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (50226081)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (20116130)
芥川 元喜 金沢星稜大学, 人間科学部, 准教授 (90804732)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | 授業リフレクション / 対話者 / 発話プロトコル / 発話機能カテゴリー / 立場の違い |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、授業リフレクションにおける対話者のあり方を検討することが目的である。1年次は愛知県内の小学校に協力を得て、国語科の授業参観3件及びその授業後のリフレクションを行うことができた。 授業後のリフレクションでは、対話者が学外の研究者及び学内の同僚教員がかかわる事例であった。そのため、各対話者の発話を分析し、その発話機能の分類を試み、対話者の立場によってどのような発話が見られるのか、差異があるのかを検討した。 その結果、一つの授業のリフレクションでは、対話者の発話機能として「受容・同意」「引き出し」「受け止め(解釈)・表明」「示唆・提案」などの9カテゴリが導出された.本事例に見られる特徴として,どの対話者にも【受容・同意】が多く見られ、対話の多くの局面で,授業者にとって精神的な支えとなる機能をどの対話者も有していたと考えられる。また【受け止め】も多く、自身の考えを率直に「表明」しているのも特徴的であった。一方で、【評価】はごく少なかった。 立場の異なりに注目すると、学外の研究者においては、一人は【示唆・提案】が多かったのに対し,もう一人の研究者は【引き出し】が多い結果となり.授業者の意図や考えを率直に尋ね,そこから授業改善についての意見交換の端緒となる機能を果たしていた。学内の同僚においては、指導的立場にある教員は、【受容・同意】を基盤としつつも、すべてのカテゴリに当てはまる発話が見られ、多様な角度からの発言をしていたことが窺えた。授業者を支えながら、自校の特色等の説明をし、豊富な経験に基づいた考えの表明も行ってベテラン教員としての役割を果たしていたと考える。 1年次は、これらのカテゴリーが導出できたことが成果であり、今後、他の事例に照らしこれらのカテゴリーの検討、及び他の立場の対話者(例えば学外の指導主事など)の事例の収集に取り組む。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要の記載のとおり、授業リフレクションの事例収集とその分析を進め、対話者の発話機能カテゴリーの抽出ができたことは大きな成果である。当初の計画にある文献研究により、談話分析の手法を参考にカテゴリーの導出に至った。当初の研究計画では、学会発表を2年次としていたが、1年次の3月に日本教育工学会でこの成果を発表することができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は、まず1年次に収集した他の事例についても発話機能カテゴリーの検討を続ける。また、1年次に分析検討した1事例についても、授業者及び対話者それぞれに対してリフレクションとインタビューを行い、授業後のリフレクションの再リフレクションに取り組む。 さらに、対話者の立場が異なる(例えば学内の指導主事など)事例の収集に努め、立場の違いにより対話の様相が異なるのかの実相の解明に努める。また各事例から明らかになった様相を学会で発表していく。
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| Causes of Carryover |
研究分担者のうち、予定していた学会参加ができなくなったことがあり、そのための残金が生じた。次年度に学会、研究会参加及び発表のための費用として使用する。
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