2024 Fiscal Year Research-status Report
Inheritance of cytoplasmic DNA and genetic relationships among Wisteria cultivars.
| Project/Area Number |
24K08896
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
水ノ江 雄輝 九州大学, 農学研究院, 助教 (50759206)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | フジ / 園芸品種 / 自家不和合性 / 交雑親和性 / 花粉管伸長 / 種子発達 |
| Outline of Annual Research Achievements |
フジ属のフジ,ヤマフジおよびシナフジは互いに交配可能であるといわれており,一部の園芸品種はこれら種間雑種に由来すると考えられているが,園芸品種の由来に関する詳細な資料は残されていない.また,園芸品種の自家和合性,種内および種間交雑親和性に関する報告もないことから,現在の園芸品種の成立起源や類縁関係も明らかではない.そこで本研究では,フジ属園芸品種において交配試験を行うとともに,自家,他家交配を行った際の花柱内の花粉管伸長を観察することでフジ属園芸品種の自家和合性,交雑親和性を評価した. 自家交配では,一部の品種で結実が認められたが,結実率には年次変化があった.他家交配では,2年連続でヤマフジとフジとの間に結実が認められたが,その他の交配組み合わせでは結実は認められなかった.これらのことから,フジ,ヤマフジは自家和合性であり,ヤマフジを種子親,フジを花粉親とした種間交雑が可能であることが示された.同一交配区において結実率に年次変化が認められたことから,植物体の生理条件,生育温度といった環境要因も結実に影響していると考えられた. いずれの種においても,自家交配では花粉管が子房に到達している雌蕊が多く,花の着生位置による花粉管伸長の違いは認められなかったが,他家交配では花粉管が子房まで到達している雌蕊は少なく,花柱内で伸長を停止している花粉管が多く認められた.これらのことから,自家交配では受精後の種子発達,他家交配では受精前の交雑親和性が結実率に影響している可能性が考えられた.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
自家不和合性および交雑親和性の評価を行うことができたが,当初予定していた園芸品種の遺伝的背景(多様性)の調査に遅れが生じた.
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| Strategy for Future Research Activity |
DNAマーカーにより園芸品種において多型を検出することで園芸品種の遺伝的多様性を明らかにするとともに,他家交配により得られた実生を用いて,両親からの細胞質DNA,核DNAの遺伝様式を明らかにすることでフジ属園芸品種の遺伝的背景を明らかにする.
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| Causes of Carryover |
計画していた園芸品種の遺伝解析に遅れが生じたため,当初の予定よりも消耗品等の購入が少なくなり,残余が生じた.次年度は計画していた研究計画に加えて,それら遅れの生じた解析も完了させる予定である.
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