2024 Fiscal Year Research-status Report
日常生活動作レベルが高頻度接触面の細菌動態に与える影響と感染リスク判断への応用
| Project/Area Number |
24K13649
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| Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
宇野 智子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (60576180)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 玲奈 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (10431313)
山口 博之 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (40221650)
大久保 寅彦 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (90762196)
矢野 理香 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (50250519)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| Keywords | 看護 / 入院患者 / 日常生活動作 / 高頻度接触面 / 環境感染 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、模擬病室においてベッド周辺環境の高頻度接触面(手指が頻度に接触する環境表面)の細菌叢を精査し、微生物汚染の特徴とその動態を明らかにすることである。さらに臨床現場においては、患者の日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)と高頻度接触面の細菌動態を分析し、患者周辺環境における接触感染のリスク要因を特定することである。 2025年度は初年度の調査として、模擬病室における高頻度接触面の選定を目的に、看護学生を対象とした予備的研究を実施した。学生が患者周辺環境に対する観察および思考内容の分析を実施した。学生による患者周辺環境の観察および思考内容の分析を行い、観察には、アイトラッカーを用いた視線解析を、環境整備時の思考に関しては半構成的面接による質的研究を用いた。 その結果、視線解析では9名の対象者から78,563の視線を抽出した。実習経験のある学生は、患者の顔を中心に視線を配りながら環境全体に目を向けていることが明らかとなった。また、質的研究では、環境整備時の思考に関して35サブカテゴリーから7カテゴリーが生成され、安全性や安楽の観点から、観察内容に基づいた判断が語られていた。加えて、環境調整中には予測性・順序性や効率性を意識した行動に関する語りが見られ、環境情報と患者の心身の状況を統合して判断している様子が確認された。 これらの成果は、臨床現場での汚染リスク評価の基盤として有用であり、今後の本調査の設計にも資するものである。次年度は臨床現場における調査を予定しており、その実施に向けて協力施設の選定および調査実施の可否に関する調整を開始している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、3つの研究課題の遂行を計画している。3つとは①(2024~2025年度)「模擬患者のベッド周辺への接触頻度と環境表面の微生物汚染度と細菌叢の動態調査」、②(2025~2026年度)「ADLの異なる入院患者のベッド周辺の細菌叢の動態調査」、③(2025~2027年度)「ADLを指標とした看護師が行う環境整備における汚染リスク判断の構築」であり、①に関して概ね計画通りに進行している。
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度は、臨床現場における調査を実施するため、協力施設の選定および調査実施の可否に関する調整を開始した。倫理審査の手続きを経て、調査実施を計画する予定である。
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| Causes of Carryover |
本研究は、模擬病室および臨床現場において高頻度接触面の細菌叢を分析するための調査を中心としているが、2025年度に実施を予定していた臨床現場での調査について、協力施設との調整に想定以上の時間を要した。そのため、調査開始時期が後ろ倒しとなり、当初予定していた調査関連費(試料採取、培養、解析費、旅費等)の一部支出が次年度に繰り越されることとなった。 また、微生物解析に必要な外注も物品の高騰より調査数の変更を余儀なくされ、これに関連する費用も次年度へ移行した。 次年度は、これらの調整が完了し次第、臨床現場での調査を本格的に開始する計画である。繰越額は、調査対象からのサンプル採取・細菌解析費用、施設訪問に伴う旅費、調査支援者への謝金、ならびに研究補助者の雇用費等に使用する予定であり、計画の進捗に応じて適切に執行する。
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