2024 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護師によるEnd of life discussions標準化プログラムの開発
| Project/Area Number |
24K14183
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| Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
浅海 くるみ 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (90735367)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 正隆 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (00459166)
大橋 渉 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50447497)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| Keywords | 訪問看護師 / End of life discussions / プログラム |
| Outline of Annual Research Achievements |
超高齢多死社会を迎えるわが国では、病院完結型医療から地域完結型医療に転換し、多くの国民が希望する在宅看取りの推進が喫緊の課題となっている。この在宅看取りの推進のためには、訪問看護師が終末期の医療やケア・看取りの場を患者とその家族とともに検討するEnd of life discussions(終末期の話し合い)の実施が極めて重要になる。その話し合いは遅すぎても早すぎても有効ではないため最適なタイミングで段階的に行うこと、また全国どこでも患者やその家族に寄り添う形で適切に実施する方法の確立が求められる。実際、訪問看護ターミナルケア療養費という診療報酬の算定条件に、「人生の最終段階の医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を踏まえた対応が要件化されたことからも、在宅での終末期ケアのなかにEnd of life discussionsが位置付けられ、その普及が後押しされている。 申請課題の研究目的は、在宅ケアの中心的役割を担う訪問看護師が、患者と家族に対する「End of life discussions」を最適なタイミングで段階的に実施するための標準化を目指すプログラムの開発である。初年度である令和6年度は、プログラムの要素を検討するために国内外の文献検討、プログラムを提供するターゲットとなる訪問看護師の特徴の抽出に向けた、研究計画を立案した。さらに、プログラムの根幹となる「終末期の話し合いを適切なタイミングで行う」ための、End of life discussionsのタイミングを評価するための尺度(Timing of End-of-Life Discussions)を完成させ、関連論文を公表した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、初年度である令和6年度は、プログラム開発の準備を進めることができたことから、概ね順調に進行していると考える。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は、訪問看護師を対象としたEnd of life discussions標準化プログラムの開発に向けて、①プログラムを必要としている訪問看護師の特徴(ターゲット層)の探索、②プログラム作成の手順で進める。 ①は、全国の訪問看護師を対象としたアンケート調査により、End of life discussionsの前提として必要と考えられる「ターミナルケア態度」に関連する背景因子やその特徴を探索する。 ②は、①によって明らかとなった背景因子を精査するとともに、「End of life discussionsのタイミングを評価するための尺度(Timing of End-of-Life Discussions)」の使用方法を含めた具体的なプログラム案を作成する。
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| Causes of Carryover |
初年度である令和6年度は、文献検討・研究計画に従事しており、新たなデータ収集を行っていないことから、当初の予定よりも使用額が少なく、次年度使用額が生じた。次年度以降は、データ収集に伴う謝金、データ解析のためのソフトウェアの購入、得られた成果を国内外で発表するための費用(英文校正、学会参加費、学術雑誌への投稿費等)に使用する予定である。
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