2024 Fiscal Year Research-status Report
ビックデータを活用した降圧薬服薬アドヒアランスのエビデンス構築と保健指導への展開
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24K14194
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 健一 九州大学, 医学研究院, 教授 (30549887)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 治久 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30572119)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | medication adherence / claims data / hypertension / intracerebral hemorrhage |
| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、LIFE Studyデータベースのレセプトデータを用いて、我が国における高血圧患者の降圧薬服薬アドヒアランスの現状および、アドヒアランス不良の予測因子に関する分析を行なった. 高血圧患者112,506人を対象とした解析の結果、治療開始後1年間における降圧薬の服薬アドヒアランス不良(PDCが80%以下)の割合は26.2%であった。若年者、男性、単剤治療、利尿薬の使用、がんの併存、病院での処方、中規模都市および地方都市への居住が、アドヒアランス不良と有意に関連していることが示された。本研究結果は国際英文誌に発表した (JOURNAL OF HYPERTENSION,2024,42(4),718-726)。 次に、降圧薬服薬アドヒアランスと脳心血管疾患発症リスクとの関連について分析した。具体的には, 高血圧患者の降圧薬服薬中断と脳出血発症との関連について、LIFE Studyデータベースのレセプトデータを用いて検討した。62,674人の高血圧患者のうち, 5,699人(9.1%)が追跡期間中に脳出血を発症した。降圧治療を中断した患者は、治療を継続した患者と比較して、脳出血を発症するオッズが約3.8倍高くなることが明らかとなった(オッズ比:3.77、95%信頼区間:3.43~4.14、p<0.001)。また、男性および40歳未満の若年者は、降圧治療中断の有意な危険因子であることが示された。これらの結果は、第46回日本高血圧学会総会において発表した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題では、以下の3つのテーマに関して取り組んでいる。 1) わが国の高血圧患者における降圧薬服薬アドヒアランスの現状分析およびアドヒアランス不良の予測因子の解明 2) 介護認定を受けた高齢者における降圧薬服薬アドヒアランスの実態と関連要因の検討 3) 降圧薬服薬アドヒアランスと脳心血管疾患発症リスクとの関連 1)についてはすでに分析を終了し、論文として発表を行った. 2)については、2023年開催の第82回日本公衆衛生学会総会において分析の途中経過を発表した. 本年度は追加分析を実施し, 分析結果の論文化を進めている.3)については、降圧治療の中断が脳出血発症のオッズを約3.8倍に高めることを明らかにし、第46回日本高血圧学会総会において発表を行った. 論文投稿中である。以上のように、3つの研究テーマそれぞれにおいて、順調にデータ分析および論文化を進めることができている.
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| Strategy for Future Research Activity |
研究はおおむね順調に経過している. 進行中の研究テーマに関しては, 必要な追加分析を行い、論文化を進めたい. 服薬アドヒアランスの現状や服薬アドヒアランスと心血管疾患疾患発症の関連については, 学歴や収入等の社会経済的要因との関連についても分析を進めていきたい.
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| Causes of Carryover |
初年度予定していた分析用のパソコン購入を次年度の購入予定に変更した。また、投稿中の論文が本年度中にはアクセプトまでに至らず、予定していた掲載費用(APC)の支出がなかったため次年度使用額が生じた。本年度生じた次年度使用額については、分析用のパソコン購入費用と現在投稿中・投稿準備中の論文の校正費用や掲載費用(APC)に充てたい。
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