2024 Fiscal Year Research-status Report
先天性身体障害者に対する本人のストレングスを活かした就労支援のあり方の構築
| Project/Area Number |
24K16562
|
| Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
藤田 裕一 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (90754565)
|
| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
|
| Keywords | 身体障害者 / 二分脊椎症者 / 就労支援 / ストレングス / ライフストーリー |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、成人期の二分脊椎症者を対象に就職活動期間から就労期間にかけてのライフストーリーインタビューを行い、①就労支援に携わる支援者からどのような支援を受けた経験をしたか、②その経験の中で自分のストレングスに気づくきっかけになったエピソードがあればどのようなエピソードか、③就労経験の中で自分のストレングスはどの程度活かすことができていたと思うか、そしてそのことをどのように感じるかについてその語りの分析を通して二分脊椎症者の就労におけるストレングス視点の有効性を明らかにし、その上でライフコースのポイントともなる、先天性身体障害者への就労支援のあり方の構築を行うことを目的としている。 2024年度の研究計画は、国内外を含めたストレングスに関する先行研究および成人期の二分脊椎症者ならびにストレングスに関する先行研究や文献を詳細にレビューする。またそのレビューを踏まえ、本研究に即した質的研究の半構造化面接の内容ならびに分析枠組みを詳細に検討する、以上の内容であった。 上記の計画に沿って、国内外を含めたストレングスに関する先行研究および成人期の二分脊椎症者ならびにストレングスに関する先行研究や文献を詳細にレビューする作業を進めたが、レビュー論文の執筆までには至らなかった。そのため2024年度内に、レビューを踏まえた、本研究に即した質的研究の半構造化面接の内容ならびに分析枠組みを詳細に検討する作業への本格的な着手には至らなかった。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在の進捗状況を「やや遅れている」としたのは、2024年度中にレビュー論文を纏め切れず、また質的研究の半構造化面接の内容ならびに分析枠組みを詳細に検討する作業への本格的な着手には至らなかったからである。 上記の進捗状況となった背景には、1)本研究を大きく進める予定であった夏季の大学授業の無い期間に筆者が帯状疱疹等の体調不良に見舞われ、予想外に作業を進めることができなかったこと、2)当初の予想以上に本研究以外の業務のウェイトが多かったことが挙げられる。
|
| Strategy for Future Research Activity |
まずは2024年度の研究計画分で遅れているレビューを纏め、レビュー論文として執筆の上、学会誌へ投稿する予定である。また、その上で質的研究の半構造化面接の内容ならびに分析枠組みを詳細に検討する作業に着手する。その後当初2025年度に計画していた内容を進める。 2025年度の研究計画は次の通りである。ライフストーリーインタビューの面接内容を完成させる。その際、障害者への質的研究を専門とする研究者に、分析方法も含めたエキスパートレビューを可能な範囲内で受ける予定である。その後、成人期の二分脊椎症者を対象にライフストーリー法を用いた面接調査を実施する。対象者は(申請者も以前所属していた)日本二分脊椎症協会の会員ならびに元会員の中から協力を依頼する。調査協力者は15名程度を予定している。調査協力者に対し、約90分×2回の面接を行う予定である。面接が終了し、得られたダビング記録については、その都度テープ起こしを専門とする会社に逐語記録の作成を依頼する。以上が2025年度の研究計画である。 上記計画に沿って進めていく予定である。なお、調査に際しては事前に所属研究機関の倫理審査の手続きを経た上で実施する。
|
| Causes of Carryover |
パソコンの購入や、質的データの分析ソフトの購入を行ったが、レビューを作成するための文献収集のための「研究テーマに関する関連書籍・資料」の取り寄せに関する費用や、ボイスレコーダーの購入に関する費用を年度内に使用できなかったことにより、次年度使用額が生じた。現在進めているレビュー論文作成や、2025年度に行うライフストーリーインタビューの際に、次年度使用額として適切に使用する予定である。
|