2008 Fiscal Year Annual Research Report
ポテンシャルドナーを場7増やすための補助検査を用いた脳死判定に関する研究
Project/Area Number |
25091536
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
横田 裕行 Nippon Medical School, 医学部, 教授 (60182698)
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Keywords | 脳死 / 補助検査 / ABR / SSPE |
Research Abstract |
脳死症例における脳幹機能の評価を電気生理学的にするにはABR,SSEP検査が必須であるが、ABRにおいては導出する電極のモンタージュは通常検査の場合と同様である。一方、脳死症例の脳幹機能を検査するためのSSEPのモンタージュに関しては一定の方式がないのが現状だが、我々が開発したモンタージュ法でSSEPを行った。SSEPは日本光電製NeuropachΣを使用し、測定感度10μV/div、フィルタ帯域5〜2000Hz、加算回数1000回、刺激頻度5Hzで左右の正中神経を刺激して測定する。電極はP9、P13、N18、N20が同定しやすいようにCPc(左刺激ではC4とP4の中間、右刺激ではC3とP3の中間)、Cpi(CPcの対側)、Fz、REF(刺激対側のErb点)、C2s(第2頸椎棘突起上)、Alを選択し、モンタージュは第1チャンネルをFz-CPc、第2チャンネルをCPc-REF、第3チャンネルをAi-CPi、第4チャンネルをCPi-C2sとする。ABR、SSEPともに左右それぞれ2回づつの評価を行った。引き続き行った研究においてABRのIII波、SSEPのP13の相関を検討し、ABRのIII波の有無および、SSEPのP13の有無は98%の(16/17)確立で一致するとの結果を得た。すなわち、ABRとSSEPはそれぞれを補完する関係あると考えられた。
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