2013 Fiscal Year Annual Research Report
わが国における都市史学の確立と展開にむけての基盤的研究
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25220909
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 毅 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20168355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樺山 紘一 東京大学, 人文社会系研究科, 名誉教授 (30027544)
吉田 伸之 東京大学, 人文社会系研究科, 名誉教授 (40092374)
陣内 秀信 法政大学, デザイン工学部, 教授 (40134481)
高橋 康夫 花園大学, 文学部, 教授 (60026284)
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Project Period (FY) |
2013-05-31 – 2018-03-31
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Keywords | 都市史 / 空間 / 領域 / フリースラント / ヴェネト / ラングドック / アイルランド / テリトリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年度は本研究の初年度にあたるために、それぞれのプロジェクトのスタート基盤を整えることを主眼として以下のような活動実績を残した。 【海外都市史関係学会との交流と都市史学会の設立】 2013年5月22~24日韓国ソウル市ソウル学研究所で行われた中国・日本・韓国の首都を比較するシンポジウムに参加し、日本の首都について報告を行った。11月21日~24日フランス・パリ市ソルボンヌ大学において、日仏二国間の研究交流を目的としたシンポジウムを開催した。12月14、15日の両日、東京大学本郷キャンパスにて都市史学会の設立総会および記念行事が開催された。本研究のひとつの目標であり、スタート地点でもあるプラットフォームがここに実現することになった。 【国内プロジェクト】 東京都葛飾区柴又地域文化的景観調査を継続的に実施し、毎月柴又研究会と称する研究会を立ち上げ他分野領域の研究者と積極的な協同を実施した。 【海外プロジェクト】 2013年9月4日~14日イタリア・ヴェネト州アゾロ調査を実施。アゾロ市の住宅建築、都市断面、史料調査、インタビューなどを行う。現地で最終日に成果報告会を開催した。9月15日~24日オランダ・フリースラント州ハーリンゲン調査を実施。西側の港町として繁栄した都市の住宅・倉庫・都市組織を中心に現地調査を行った。11月25日~29日フランス・ラングドックの予備調査。2014年3月8日~16日に本調査を実施した。主としてカペスタン、ナルボンヌの都市・住宅調査を行った。平行して南仏の中世史、近世史の専門家との研究交流を行う予定であったが、日程調整が難航し2014年度へと繰り越すことになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体的には研究計画に沿って進展している。海外調査および海外の研究者・学会との交流に力点を置いているために、国際会議の回数がやや絞られたかたちになっているが、毎年内容が充実した国際会議を必ず開催していることでカバーされていると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も各共同研究者と密接な連絡をとりながら、わが国における都市史学の確立と展開にむけてのプラットフォームつくりに寄与する研究集会、海外との連携、出版物などを研究計画にもとづいて着実に実施していく。
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Research Products
(22 results)