2014 Fiscal Year Annual Research Report
データ中心型クラウドソーシングプラットフォームの高度化とその応用に関する研究
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25240012
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
森嶋 厚行 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70338309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 重雄 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (40154489)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | クラウドソーシング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,構築したクラウドソーシングプラットフォームのこれまでの運用知見と研究成果に基づく機能拡充を行うと共に,並行して基礎,応用研究を推進した. 大規模アカデミッククラウドソーシングプラットフォームの構築とこれまでの運用・研究成果に基づく機能拡充に関しては,特に国際化機能の実現を中心に行った.具体的には,構築中のクラウドソーシングプラットフォームCrowd4Uが提供するプログラミング言語CyLogによる複雑なクラウドソーシングを実現する機能を利用して,クラウドソーシングのタスクの文面を翻訳するタスクを生成し,翻訳結果を,タスクを行うワーカによって動的・自動的に割り振る機能などの実現を行った.また,スマートフォンなどのスクリーンロックと連動したマイクロタスクの機能などを実現した. クラウドソーシングに関する基礎研究の推進に関しては,多様な環境にマイクロタスクを埋め込み,実行するための技術,特に日常空間におけるクラウドソーシングに関する研究,マイクロタスク文面の質問文改善に関する研究と,マイクロタスクを組み合わせて複雑な処理を行う研究を推進した.後者に関しては,情報収集を効率的に行う問題をデータベース分野でよく知られたスカイライン問合せの変種としてモデル化し,処理効率化が可能である事を示した.また,不完全な情報に基づくデータのグルーピングの問題を,人と計算機の力を合わせ解く事が可能である事を示した. 実プラットフォームを用いた応用研究の推進に関しては,情報検索領域,情報保障領域,自然災害領域について研究を推進した.自然災害領域については,人と計算機が助け合うことにより処理結果が向上する可能性を示した.情報保障領域については,クラウドソーシング技術を利用することにより,これまでは助けられる側と考えられていた聴覚障害者が,健常者を支援する立場になり得る可能性があることを指摘した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展していると考える理由は次の通りである.まず,大規模アカデミッククラウドソーシングプラットフォームの構築とこれまでの運用・研究成果に基づく機能拡充に関しては,計画通り,国内外への大学へのプラットフォーム設備の設置を継続して進めた.また,国際化機能をはじめととした各種機能の追加を実現した.次に,クラウドソーシングに関する基礎研究の推進に関しては,計画の項目に書かれた内容に関して研究を進め,多くの項目において知見を得た.最後に,実プラットフォームを用いた応用研究の推進に関しては,連携研究者と共に,情報検索領域,情報保障領域,自然災害領域についてプロジェクトを推進し,それぞれ成果を得た.今後は,ディジタルアーカイブ領域でのクラウドソーシング応用等に関しても検討を進める予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,構築した大規模クラウドソーシングプラットフォームをより活用した研究に焦点を置く.各種開発環境やAPIを整備し,各種基礎研究の推進を継続すると共に,これまでの各種基礎研究の成果をプラットフォームに反映させる形で,これらの実利用での適用可能性の研究なども進めていく方針である.
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Research Products
(21 results)