2013 Fiscal Year Annual Research Report
複数主体のバイオメトリクスデータベース管理と評価技術の研究
Project/Area Number |
25240017
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
寳木 和夫 独立行政法人産業技術総合研究所, セキュアシステム研究部門, 副部門長 (60417037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 幹太 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00292756)
大塚 玲 独立行政法人産業技術総合研究所, セキュアシステム研究部門, 主任研究員 (50415650)
瀬戸 洋一 産業技術大学院大学, アーキテクチャ専攻, 教授 (50417036)
慎 祥揆 産業技術大学院大学, アーキテクチャ専攻, 助教 (60615540)
今井 秀樹 中央大学, 理工学部, 教授 (70017987)
山口 利恵(繁富利恵) 東京大学, 情報理工学系研究科, 准教授 (90443192)
井沼 学 城西大学, 理学部, 准教授 (60306503)
西内 信之 首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (70301588)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 暗号・認証等 / 情報セキュリティ / セキュアネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
25年度は、装置の調達仕様変更が生じ、予算を一部繰り越して26年度にかけて課題を遂行した。 【Ground Truth 評価技術の基礎理論構築】評価技術構築に必要な用語、概念、認証モデル等の定義を行った。Ground Truth データの品質評価、バイオメトリクス読取装置の性能評価や取得した生体サンプルのノイズ評価のための評価基準を定め、種々のモダリティに適用可能な汎用性を持つGround Truth性能評価の基礎理論を構築した。Ground Truth による性能評価では、各種生体部位や計測方法・計測環境等に応じたノイズモデルを構築した。 【高精細生体テデータによる実証実験に向けた調査・準備】次年度以降の高精細データによる実証実験に向けて、 テストデータ収集方法の調査・検討を行った。試験的にデータを採取し、準備実験を行ってデータの有用性を検証した。 【複数組織連携データ管理技術開発に向けた生体情報に特有の要件整理】複数組織連携の認証システムにおける バイオメトリクスデータの管理とデータマイニング技術の研究開発に向けて、通常のデータとは異なる生体情報固有の要件を整理した。従来のプライバシ-保護データマイニング技 術の適用可能性やそのための要件を整理した。 【複数組織連携データ管理技術の研究開発に向けた基礎技術の開発】各データベースが指紋、静脈、虹彩など、それぞれ一つずつのモダリティの生体データを保存している複数データベース管理モデルなどの基本的なデータベースモデルに対するデータ管理技術の開発を行った。バイオメトリクスデータベース管理技術を開発し、キャンセラブル・バイオメト リクスやバイオメトリック暗号などテンプレート保護技術などの暗号法によるデータベース管理技術との比較・ 検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでバイオメトリクスは、組織単体での採用がほとんどであった。今後、組織間連携など利用が広がるにつれ、登録データと採取データをある組織単体の現場で照合するのでなく、複数の組織での連携した認証が増えることが予想される。従来のデータベース管理技術のそのままの適用では 、プライバシ保護や生体情報取得時の精度のばらつき等バイオメトリクス特有の問題がある。バイオメトリクスが安心して使えるコモディティとなる前に、これらの問題を解決することが目的である。今年度は、そのためのキー技術として 、信頼できるバイオメトリクス性能評価技術および関連するデータベース構築手法を定義し、その技術開発と有効性の検証を着実に推進することができた。また、26年度からのセキュリティエコノミクスの準備研究として、セキュリティ投資が経済学的統計データに与える影響を分析する手法を検討した。産業毎に分類したデータでも、十分にセキュリティ投資の影響を論じることができることが明らかになった。
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Strategy for Future Research Activity |
[Ground Truth評価技術の基礎理論構築] 評価技術構築に必要な用語、概念、認証モデル等の定義を見直す。具体的には、OCT(Optical Coherence Tomography)装置で取得したGround TruthデータのノイズモデルをSFinGe等との比較から検討する。さらに、Wolf概念やUBM(Universal Background Modek)等を元に音声、指紋、静脈等のモダリティへの適用可能性を調べる。 [複数組織連携データ管理技術の研究開発に向けた基礎技術の開発] 複数のデータソースから得られた情報を総合的に判断して個人を識別する技術を開発した。特に、バイオメトリクス情報を扱う場合を含むプライバシー概念について、インセンティブの定量化をプライバシーの関係についてのセキュリティエコノミクスのアプローチ等から基礎理論を構築し、有効性を検証する。
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Research Products
(9 results)