2015 Fiscal Year Annual Research Report
ライトフィールドビジョン -画像理解のためのコンピュテーショナルフォトグラフィ-
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25240027
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
長原 一 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 准教授 (80362648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 倫一郎 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (20136550)
鳥居 秋彦 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (20585179)
日浦 慎作 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40314405)
向川 康博 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60294435)
島田 敬士 九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (80452811)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コンピュテーショナルフォトグラフィ / ライトフィールド / 物体認識 / 画像特徴 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来のコンピュータビジョン(CV) 研究は,2 次元画像を入力することを前提として進化してきた.しかしながら,2 次元入力は単にカメラというセンサの制約によるもので,これが画像理解において最適なわけではない.本研究では,ライトフィールド全体から画像理解を考える「ライトフィールドビジョン」の枠組みを提案し,新しい研究領域として立ち上げることを目的とする.従来のカメラという画像計測手法にとらわれず,画像理解やセンシングを考えることで新たなCV やコンピュテーショナルフォトグラフィの手法を提案していく.提案手法の有効性を示す具体的問題として,従来研究において最も難しいとされてきた透明や鏡面物体の検出や認識,形状復元の問題を解決する.これら課題の実現はCV の適用範囲を広げることから,真のオートメーション技術の実用化にもつながる.
本年度は,透明物体の検出を主に研究を行った.昨年度までに透明物体識別で提案したLFDを用いて透明物体領域を表す特徴量としてもちいた.また,ライトフィールドを用いた背景と前景の分離のためのフィルタを提案することで,物体のオクルージョンによる物体境界の検出を可能とした.これらをデータ項とスムースネス項に用いたグラフモデルをグラフカットにより最適化を行うことで,透明物体領域のセグメンテーションを実現した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度計画した,透明物体検出を実現し,本分野での最高峰の会議に採録された.また,カメラキャリブレーションや前年度に提案した透明物体の識別手法に関する論文を投稿し,採録された.
さらには,次年度以降に計画しているローリングシャッタを利用したライトフィールドカメラによる物体形状の復元のためのモデル化と準備を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
透明物体の検出や識別に用いたLFDは,現在は回転普遍ではなく画像の方向や物体の姿勢に依存していた.一般的なSIFTなどの画像特徴量と同様のアイデアを用いてLFDを回転不変にする不変LFDに拡張する.
一般的なCMOSセンサは,ローリングシャッタをもち動画を撮った際にこれが画像の歪みの原因となっていた.ライトフィールドカメラも,CMOSセンサが利用されるのは必然であると考えられる.本年度より,このローリングシャッタによりライン毎のズレを逆に利用して,物体の形状を復元する手法のモデル化を行った.来年度行こう,この手法を実際にソフトウェアやカメラハードウェアとして実装じ,その実現性について検討する.
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Research Products
(7 results)