2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research and Development of Kansei Information Environment for Group Symbiosis in Real and Cyber Space
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25240043
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
加藤 俊一 中央大学, 理工学部, 教授 (50297107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 和昇 中央大学, 理工学部, 教授 (10266273)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 感性のモデル化 / 生理的指標 / 知覚感性 / 状況に対する感性 / 関係性に対する感性 / 動機の状態推定 / 主観評価の推定 / 感性シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
モノ(物)に対する主観的な知覚、コト(事象)のもとでの行動パターン、さらに、人・社会に対して感じる主観的親近感と、それらの個人の違いによる感性の多様性を、客観的な指標からモデル化し、推定することを試みた。 具体的には、視聴覚刺激に対する主観的な興味関心の度合いで、前頭前野に脳血流とOxy-Hb濃度が有意に変化する部位を発見した。また、身体活動を例に、様々な物理的・身体的状態の下で、初期の動機を維持・強化するためのレコメンド方法には、達成動機と運動に対する嗜好性に基づくモデル化が有効であることを示した。また、個人へのレコメンドでも、嗜好性のみならず疲労や運動量などの身体的な状態も考慮したレコメンドの方が受け入れられやすいことを発見した。また、運動のリズムと聴きたい曲のリズムが近い場合、特に、運動の負荷が大きい時には、運動しやすいという主観評価に結び付くことを明らかにした。楽曲としては好まれにくい曲であっても、テンポがしっかりしていれば、運動をしやすくするBGMとしては利用できることも明らかとなった。さらに、グループの中での知識コンテンツの学習を例に、身体的状態が動機の低下に影響すること、これに基づいた動機の状態推定が可能であること、一方、グループ内での関係性の影響には個人差が大きいことを明らかにした。 以上に見るように、具体的な対象(製品、人間 を取り巻く物理環境など)だけでなく、抽象度の高い対象(知識、人との関係性など)に対する主観評価の過程もモデル化できるようになった。また、情報提示による気づかせ・動機づけの方式とそれに対する主観評価、感性的・心理的な状態変化の関係性の分析を進め、これらのモデル化とシミュレーションから、個々の利用者 に適切な情報や環境制御のレコメンデーションを提供できるようになった。感性的共生を実現する基礎技術の一端を確立することができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
(2)は研究成果並びに研究室関連の日々の活動を英語及び日本語で紹介。フォロワー数は海外を含めて1,200名を超える。
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