2014 Fiscal Year Annual Research Report
タイム・スペースシェアリング型地域連携による地域創成デザイン研究
Project/Area Number |
25242005
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
蓮見 孝 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (60237956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 正幸 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (00433128)
山田 良 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (00452988)
石井 雅博 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10272717)
中原 宏 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (20290679)
齊藤 雅也 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (20342446)
柿山 浩一郎 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (30410517)
上田 裕文 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (30552343)
上遠野 敏 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40214415)
片山 めぐみ 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (40433130)
城間 祥之 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (90113571)
原 俊彦 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (00208654)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域創生 / 地域連携 / アート / デザイン / タイムシェアリング / スペースシェアリング / まちづくり / 地域活性化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、【1】北海道 札幌市南区、三笠市、夕張市、寿都郡寿都町、虻田郡喜茂別町、沙流郡平取町で継続活動を行った。また、北海道有珠郡壮瞥町の全面的な協力を得て、【2】夏期と冬期の札幌 - 壮瞥町間の5組7名のシェアリング居住実験を行うと共に、【3】延べ60名の3回に亘る井戸端寺子屋WSを実施した。実際の居住実験、WSでの議論を通して、二地域居住による「地域創生」のあり方に対する考察を行った。 【1】に関しては、継続的な活動としての実施をおこなった。【2】に関しては平成25年度の複数のフィールドでの活動をもとに、「人」「事」「場」「物」が地域の魅力を分類する4要素になるとの仮説を構築した。これを受け、短期居住を都会住民(札幌市民)、地方住民(壮瞥町民)に実際に体験して頂く『居住体験実証実験』(人事場物の4要素を対象とした日々の報告等のタスクを課した短期居住実験)を実施した。【3】に関しては短期居住のあり方をWS(ワークショップ)形式で議論する井戸端寺子屋WS(全3回延べ60名の参加)を実施した。 なお、平成26年9月、政府に「まち・ひと・しごと創生本部」が設置され、地方創生における若者への期待が提示された。本政府方針に従い「地域創成デザイン学」の体系化を目的とする本研究において、若者が地方に定着し、自らが主人公となり地方活性化を行う方法論もまた重要であり、平成27年度の活動を再検討する必要があるとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記載したように、H26年度はおおきく3つの活動を行う計画であり、【1】各フィールドでの継続活動、【3】井戸端寺子屋の運営に関しては、想定どおりの活動を行うことができた。【2】タイムスペースシェアリング(短期居住/2地域居住)実証実験に関しては、以下の通りである。 本タイムスペースシェアリング実証実験に関しては、申請時には平成26年末の「冬期3ヶ月」での居住実験を予定していたが、平成26年4月に、北海道の夏期の魅力にも着目する必要があると考え、「夏期2ヶ月」と冬季「冬期1ヶ月」に分けて(前倒し)居住実験実施を再計画した。当初の居住体験(冬期3ヶ月)では通院等の健康上の問題、また、平成26年4月に再検討した結果の居住体験(夏期2ヶ月)の募集では、健康上の問題(高齢者であり、本人の体調の変化があった。家族の介護をしており家を長期に渡り家を空けることができない。)家庭の事情(地方なので自家用車での参加が前提となる。残された家族が困るということで家族からの同意が得られなかった。)居住先のネット環境(個人でデザイン関係の仕事をしているため、居住体験をしながら仕事をする予定だった。しかし、ネット環境はあるものの、希望する速度・容量等通信環境の条件が折り合わなかった。)等の理由で、前向きな姿勢を頂いていたが、参加を辞退された。急遽他の方を探したが参加希望者が集まらず、前述の問題を軽減する方策として、夏期の居住体験を「期間短縮(実験規模の縮小)」での募集とし、5名(変則約1ヶ月3名、約1週間2名)の参加者を得て実験を行った。また、11月に冬期(期間短縮)での募集をおこなったが、積雪寒冷の北海道において、生活の根本を変更する難しさから参加者確保は困難を極め、結果2名(両者とも約1週間)の参加者を得ての実施となった。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」に記したように、当初予定の8名3ヶ月に対し、7名平均約3週間のサンプル取得にとどまった。 以上から再度の居住実験が必要とし、地方での居住実験については降雪のない夏季での承諾の可能性が高い知見を得た為、平成27年度の夏季に再度居住実験を行う計画を立てた。またサンプル数の充足を確実にするため、夏季休業中の学生も対象に入れ調整を行うこととした。
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Research Products
(9 results)