2014 Fiscal Year Annual Research Report
地域の健康格差・健康関連行動に影響を及ぼす物理的・社会的環境に関する調査研究
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25242063
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李 廷秀 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60292728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅見 泰司 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10192949)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 健康格差 / 健康関連行動 / 物理的環境 / 社会的環境 / 地域 / 地理情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、昨年度に引き続き下記の(1)から(5)についての研究を行った。 (1)国内の地域(市区町村単位)における物理的環境ならびに社会的環境の客観的指標を選定・データベース化した後に、全国地域の物理的・社会的環境を比較可能にするための指数化を行い、開発した指数を用いて地域の順位付けを行った。また、開発した指数には含まれていないその他の地域特性をも考慮・比較できるように、地域を層別する指標の選定・データベース化・開発を行った。 (2)地域住民を基本単位とし、地域間比較ができるように、健康状態・健康関連行動の指標を収集・データベース化し、(1)で開発した物理的・社会的環境との関連の検討ができるようにした。 (3)次年度以降の住民調査の際に用いる調査項目について検討することを目的とし、調査票と調査機器による住民調査を秋・冬の2回行った。 (4)地域間にみられる物理的・社会的環境(ソーシャル・キャピタル等)格差ならびに健康格差に関する国内文献の系統的レビューを行い、本研究の調査項目の見直しを行った。 (5)本研究の国際比較のために、地域の物理的環境認知と健康関連行動との大規模住民調査を行っている韓国慶尚北道の25市町村の調査データの入手・分析を進めることにより、国内住民調査の方法・内容等についての検討をも行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度の主要な研究目的であった地域(市区町村)単位の物理的環境指標ならびに社会的環境指標の選定・データベースの構築・指数化を行い、開発した指数により全国の地域が順位付けできるようになったことから概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
地域住民調査においては、住民の自発的協力と参加を得る必要があり、自治体・各種団体の協力が必要となる。そのため、調査対象地域の層化無作為抽出方法を見直し、本研究で開発した地域間比較指数に範囲を持たせ、範囲内の地域のうち調査協力が得られる地域を選定する。
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Research Products
(14 results)