2014 Fiscal Year Annual Research Report
日・米・欧企業におけるオープン・イノベーション活動の国際比較
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25245053
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
米山 茂美 学習院大学, 経済学部, 教授 (30258496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 俊也 東京大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00334350)
真鍋 誠司 横浜国立大学, その他の研究科, 教授 (10346249)
山内 勇 独立行政法人経済産業研究所, その他部局等, 研究員 (40548286)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | イノベーション / 研究開発 / 外部連携 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の2年目に当たる本年度は、昨年度に実施した既存研究のレビュー及び企業へのヒアリング調査の結果を整理し、7月までに質問票調査の骨格となる調査枠組みと具体的な質問項目にかかわる仮説を設定した。そこでは、米欧との国際比較を念頭に置いたオープン・イノベーション活動への取り組み実態に関する事項に加え、これまでの研究ではあまり着目されてこなかった基礎研究から応用研究、開発に至るイノベーションのステージごとのオープン・イノベーションへの取り組みの異同や、内部と外部の中間に位置付けられるグループ企業との連携とその有効性に関する事項、さらに外部情報・知識の取り込みと内部情報・知識の開示との相互作用など、企業経営の実務面及び理論面の双方に有用と思われる重要な仮説を抽出した。 その後、年末までを目標に、米国及びドイツの研究者が欧米企業調査のために作成した質問票との擦り合わせと、それを踏まえた質問項目の取捨選択と表現等の調整を行った。その過程で、一部、日本の研究者と米・ドイツの研究者との間で合意が得られない項目も残された。結果として、これらの擦り合わせや調整等に予想以上の時間がかかったが、どうしても合意が得られない項目は日本のみで調査することとし、年度末の2月からその国内調査を先行的に実施、当初計画の国際比較は次年度の実施ということに変更した。これにより調査に遅れが生じたが、オープン・イノベーション活動に関する日本独自の仮説に基づく調査と、当初計画の国際比較調査の両者を実施することができることとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度及び今年度前半の研究活動から得られた知識やアイデアに基づいて作成した質問票案をもとに、研究協力者である米国・ドイツの研究者の意見も踏まえて質問票を完成させる計画であったが、質問項目について多くの要望が出たため、項目の絞り込みと合意形成に時間を要した。最終的に、合意の得られなかった項目は日本のみで調査することとし、調査を2回に分けて実施することとなったが、実際の調査実施まで約3か月の遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、日本のみで実施する調査と国際比較として実施する調査を分け、後者については次年度初めから実施できるように準備を行っていく。 併せて、日本のみで実施した調査から回収されたデータの分析を進めるとともに、これまでの研究活動の中で得られた知見を論文としてまとめ発表していく予定である。
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Research Products
(9 results)