2015 Fiscal Year Annual Research Report
大規模異種情報の統合によるCRMの理論構築と展開に関する組織的研究
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25245054
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
照井 伸彦 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (50207495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澁谷 覚 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00333493)
石垣 司 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20469597)
阿部 誠 東京大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (70302677)
佐藤 忠彦 筑波大学, ビジネス科学研究科(系), 教授 (40400626)
里村 卓也 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (40324743)
近藤 文代 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 講師 (40322010)
中島 望 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (00095936)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2017-03-31
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Keywords | ソーシャルメディアデータ / 大規模ビジネスデータ / トピックモデル / スパースデータ / ベイズモデリング / 口コミ効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
総括的には、大規模データのための新しいマーケティングモデルの開発と消費者行動および口コミなど消費者ネットワーク構造の分析研究を組織的に行った。 前者は、大規模POSデータの売上データをトピックモデルで複数トピックに分割し、各トピック内の商品情報により部分市場反応モデルを推計するモデル開発、POSデータおよびID付POSデータを用いたベイズモデルによる動的市場反応形成メカニズム解明、心理的財布と購買行動の関係性のモデル,消費者とブランドとの関係を考慮したクロスメディア効果推定、ID付きPOSデータを用いた消費者のカテゴリーベースの情報処理行動に注目したモデル開発、大規模スパースデータの情報圧縮モデル構築によるマーケティング変数を共変量とした情報補完のためのモデル開発、トピックモデルに階層ベイズモデルを適用することでトピックの意味を購買アイテムに加えて購買者特性からも解釈可能なモデルの開発、などの成果を得た。 後者は、顧客満足度指数モデルで規定される顧客満足度とロイヤルティの関係性の非線形モデリングを通じてマネジリアルな意味の導出、計量的な顧客行動モデル構築による既存顧客に対する個人別マーケティング戦術や新規顧客に関する獲得戦略・企業価値を表わす新たな指標の開発、口コミ効果分析のために個人の発言傾向の異質性を考慮したインフルエンサーの識別モデル構築、ランダム接続ネットワークを規定してツィート数の動的振舞いを記述するツィート伝播モデルの導出、携帯電話経由で利用される複数のエンターテイメントサービスの技術受容モデルと計画行動理論(TPB)を融合した新しいモデルとその実証研究、他者経験が消費者の態度形成に及ぼす影響は他者経験を参照するタイミングが態度形成前か態度形成後かによって異なるとの仮説の実験研究、などを行い新しい知見を得た。年度後半には研究集会を開催して進捗状況を相互に確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大規模データのマーケティングモデルの開発と口コミなど非構造情報を生み出す消費者内部及び消費者間のメカニズムの解明研究が進んでいる。さらに研究課題のメインテーマである大規模異種情報の統合のパイロット研究も行い一定の成果を得たため。
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Strategy for Future Research Activity |
当該分野の国際的フロントランナーを海外から招聘して国際研究集会を開催する。これにより、研究の質を国際レベルで担保する。これにより研究の国際発信に向けた研究のフィードバックが期待されるばかりでなく、今後の当該分野の研究に関する学術ネットワーク形成に寄与できる。
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Research Products
(44 results)