2016 Fiscal Year Annual Research Report
Pioneering research on past magnetic field of the Earth and planets by using SQUID microscope
Project/Area Number |
25247073
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
小田 啓邦 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 上級主任研究員 (90356725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 淳 金沢工業大学, 先端電子技術応用研究所, 教授 (10468978)
臼井 洋一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球深部ダイナミクス研究分野, 研究員 (20609862)
中村 教博 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (80302248)
宮城 磯治 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 活断層・火山研究部門, 主任研究員 (90358119)
佐藤 雅彦 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究員 (50723277)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | SQUID顕微鏡 / 磁気イメージング / 古地磁気層序 / 鉄マンガンクラスト / 堆積物 / 岩石磁気 / 断層岩 / 隕石 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度までに完成・改良したSQUID顕微鏡を用いて、地質試料の分析と解釈を進め、学会発表・論文発表ならびにプロジェクトホームページの作成を行った。鉄マンガンクラストについては正徳海山・拓洋第5海山・半沢海山・琉球海溝の4地点の試料について分析を行った結果、陸に近い琉球海溝を除く3地点では磁気縞模様から成長速度を見積もることに成功し、それぞれ4.5 mm/Myr(過去78万年について)、3.4 mm/Myr、2.7 mm/Myrであることがわかった。これらは、10Be/9Be法で推定されている成長速度と整合的であった。一方、陸域に近い琉球海溝の磁気画像には多数の小さな双極子的な磁場が分布する様子が見られ、明瞭な磁気縞は確認できなかった。陸起源の多磁区磁性鉱物粒子が双極子的な磁場となって磁気縞模様の判読を困難にしていると思われる。正徳海山については、マイクロフォーカスX線CTデータから微細構造の読み取りも行った。また、拓洋第5海山については等温残留磁化(1.4T)およびその後の逆向き磁場をかけた磁気マップ(-0.3T)からインバージョンにより残留磁化を計算し、S比の計算を行った。この結果、約300万年前から現在にかけて高保磁力磁性鉱物(赤鉄鉱あるいは針鉄鉱)がパッチ状に存在すること、これらは柱状に伸びた成長構造の隙間に対応することがわかった。また、淡路島の野島断層試料からは、磁気マップで強い磁場を示す部分と過去の断層滑り面が対応すること、高温加熱によって磁性鉱物が生成された可能性が示唆された。さらに、琵琶湖堆積物、やまと隕石の炭素質コンドライト、樹木年輪試料、ならびに太古代岩石から取り出したジルコン単結晶について磁気マップを行ったが、これらについては研究を継続中であり、追加分析と解釈をすすめて成果発表を行う予定である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)
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[Journal Article] Scanning SQUID microscope system for geological samples: system integration and initial evaluation2016
Author(s)
H. Oda, J. Kawai, M. Miyamoto, I. Miyagi, M. Sato, A. Noguchi, Y. Yamamoto, J. Fujihira, N. Natsuhara, Y. Aramaki, T. Masuda, C. Xuan
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Journal Title
Earth Planets Space
Volume: 68
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] SQUID Microscope with Hollow-Structured Cryostat for Magnetic Field Imaging of Room Temperature Samples2016
Author(s)
Kawai, J., Oda, H., Fujihira, J.,Miyamoto, M., Miyagi, I., Sato. M.
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Journal Title
IEEE Transactions on Applied Superconductivity
Volume: 26
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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