2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25248019
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
河合 壯 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (40221197)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 円偏光発光 / 超分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
C2およびC3対称を有する蛍光性πスタック分子の合成と円偏光発光特性の評価: C2およびC3対称を有するスクリュー状および平面上の蛍光性分子の合成としてキラルな置換基を有する分子を合成した。さらにその自己組織構造の形成に向けて溶媒変化法により組織構造形成に成功した。特に球状ナノ粒子やリボンおよびキラルワイヤー状自己組織構造の作り分けに成功した。自己組織構造に及ぼすキラル組成比や溶媒組成の影響を系統的に調査し、新規構造を調整することに成功した。得られた自己組織構造については凍結透過電子顕微鏡観察などから明らかにした。自己組織構造の詳細な構造評価のためのX線小角散乱や励起状態における緩和現象を明らかにするためにナノ秒およびフェムト秒レベルの時間分解発光スペクトルなどを評価し、新規データを取得した。金属および半導体などのナノ結晶と円偏光発光特性の相互作用について引き続き検討を行い、キラル配位子有するナノ結晶の合成を進めた。シュウ酸還元法などとの組み合わせについて検討を実施した。さらにナノワイヤ-構造の形成について調べた。インクジェット法による不可視パターンの形成にとりくんだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたC2およびC3対称を有する蛍光性πスタック分子の合成と円偏光発光特性の評価、プラズモン場との相互作用の学理構築にむけたナノ結晶の合成、インクジェットによるパターンニングなどに取り組み一定の成果を得た。またこれらの成果に関しては論文発表を行い成果公開を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
予定しているとおりに研究を推進する予定である。特に平成27年度には、自己組織構造とプラズモン場との相互作用やキラル希土類錯体とプラズモン場との相互作用に関して研究を強化する予定である。
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