2015 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルスベクターシステムを駆使した線条体入力系の構造─機能連関の解明
Project/Area Number |
25250003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高田 昌彦 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (00236233)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2016-03-31
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Keywords | 神経回路 / 大脳基底核 / 線条体 / ウイルスベクター / 霊長類 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、さまざまなウイルスベクターを利用した先端的神経ネットワーク解析システムを確立し、霊長類の大脳基底核を巡る神経ネットワークの構造と機能を明らかにすることを目的としている。 平成27年度は、まず前年度から進めてきた「高発現型multi-color狂犬病ウイルスベクターを用いた前頭葉皮質への多シナプス性出力様式と皮質―線条体入力様式に基づく線条体の機能マッピング」に関する研究計画を継続している。新規に導入したデジタルスライド解析装置を用いて、4種類の蛍光蛋白質をそれぞれ発現する狂犬病ウイルスベクターを異なる前頭前野領域に注入したマカクザルにおいて、二次および三次ニューロンとして各蛍光蛋白質でラベルされた淡蒼球内節・黒質網様部ニューロンあるいは線条体ニューロンの分布、および複数の蛍光蛋白質で多重ラベルされた単一ニューロンの分布を解析している。また、「線条体の特定の部位に入力するニューロンの入出力解析法の確立」についても、前年度から進めてきたマーカー蛋白質のリーク発現を低減した逆行性感染型レンチウイルス(rLV)ベクターとアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを組み合わせた遺伝子改変サルモデルの作製に関する研究計画を継続している。 「線条体の特定の部位に入力する視床および黒質のニューロン群の入出力解析」については、上記と同様の入出力解析法により、遺伝子改変サルモデルの作製に関する研究計画を進めている。「視床、黒質、前頭葉皮質から線条体の特定の部位に入力する神経路に対する機能介入」について、Tet-On発現制御法を用いた神経路選択的開口放出阻害により、テトラサイクリン応答配列の下流にテタヌストキシン軽鎖遺伝子を組み込んだrLVベクターを線条体に、改変逆テトラサイクリンアクチベータを発現するAAVベクターを黒質に注入してパーキンソン病サルモデルを作製することを検討している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] A primary role for nucleus accumbens and related limbic network in vocal tics.2016
Author(s)
McCairn KW, Nagai Y, Hori Y, Ninomiya T, Kikuchi E, Lee J-Y, Suhara T, Iriki A, Minamimoto T, Takada M, Isoda M, Matsumoto M
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Journal Title
Neuron
Volume: 89
Pages: 300-307
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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