2015 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の疾病負担(Burden of Disease)に関する包括的研究
Project/Area Number |
25253051
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渋谷 健司 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50322459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 奈由 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, その他部局等, 研究員 (20573603)
ギルモー スチュアート 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20608913)
井上 真奈美 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70250248)
Rahman Mizanur 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10726433) [Withdrawn]
阿部 サラ 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (60739530)
中岡 慎治 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30512040)
齋藤 英子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (60738079)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 疾病負担 / 死因別死亡 / 小地域分析 / 健康格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における生存損失年 YLL、障害損失年 YLD、もしくは死亡・障害に関する主要なリスク因子を指標とした疾病負荷を最新の手法により算出した。これら一連の結果は、査読付きの著明な論文誌に出版済みである。 加えて、疾病負荷の影響評価の結果は簡便に利用できるよう Web ページにて公開中である (Meditech Finder: http://meditechfinder.org)。公開ページでは、1) 日本政府支出の研究資金と主要な疾病原因を比較するための可視化、および 2) 日本はじめ 178 カ国それぞれに対して、タバコの喫煙動向を1990年から2025年に渡って推計、予測した結果が閲覧可能である。とりわけ、日本における喫煙動向の将来予測はリスク因子への介入や新規研究を促進する上で非常に重要な情報を提供する。 地域レベルでの YLL 推定結果を Meditech Finder に今月中にまもなく実装を予定しており、1995年から2025年にわたる都道府県別の死亡要因 147 のケースについて傾向や比率の変化が公にも閲覧可能になる。本研究では、格差に起因する死亡についても探索を行い、2016年に論文が公開されている。具体的には、異なる主要な職種間での死亡率の差が有意にみられることがわかった。すなわち、リーマンショックが起こった2008年には見られなかったが、1990年代の経済危機後に死亡率の大きな変化が生じたことを突き止めた。一連の分析結果は、格差是正策が死亡率減少に寄与し得ることを国内外へと示したことになる。 以上まとめると、本研究は地域レベルでの死亡影響評価、日本における比較ベースのリスク評価の更新、疾病負荷の概念を職種別格差の指標へと適用範囲を拡大する上で主要な貢献を果たしたことになり、国内外、学術一般含めて広く公開・普及する活動に大きく貢献した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)