2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25253106
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川口 孝泰 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40214613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 美礼 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00273417)
市川 政雄 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343098)
佐藤 政枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30363914)
大久保 一郎 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40323307)
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (50310743)
内藤 隆宏 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50552155)
川上 康 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70234028)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 遠隔看護 / 在宅医療 / 医療情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
モデル地区にあわせた遠隔看護システムを構築にむけた現状把握を行った。モデル地区のインフラストラクチャーの整備状況やデジタル通信機器の普及状況など、遠隔看護開始に伴う必要な整備や費用を調査した。また、遠隔看護を実施する対象者に合わせたユーザビリティを配慮した機能開発に向けて、モデル地区住民の携帯電話やコンピュータの基本的操作や知識などの把握を行った。 モデル地区(土浦市)の特性に応じた遠隔看護システムの構築に向けて、当該地区のユーザビリティに即したシステム開発・設計を行った。基本にしたシステムは、「臨床応用に向けた遠隔看護システムの開発」(科学研究費基盤研究(A))において開発し、効果を実証した外来通院中糖尿病患者向けのプロトタイプである。それらの実施に向けて、1)モデル地区の健康支援ニーズに個別的かつ柔軟に対応可能であるシステムの構築、2)看護師や保健師のみならず医師や栄養師、理学療法師ら多職種とも連携可能なシステムを構築、を考慮したシステムとするため、ソフトアプリケーションなどユーザビリティの整備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遠隔看護の実証実験において開発する、遠隔看護クラウドシステムは、タブレット端末からバイタルサイン等のデータをクラウド上のデータベースに保管し、患者・看護師・医師と情報共有を図り、遠隔看護の実施を支援するシステムである。本システムは、システムの基盤部分と、端末から血圧、体重、体温のほか、生体情報を収集するための「在床行動計(SleepVision)」と「加圧脈派計(VitalVision)」)により構成するものである。平成25年度より本システムの基盤部分を作成し、その基盤部分の検証と今後のシステムについての第一段階検討を行った。平成26年度においては、その検討を行った結果から改修と拡充を行った。この年度内に実証実験を行うための最終段階の完成版を目指していたが、以下の想定外の事態が発生した。当初、Apple社のiPad上でのシステム構築を目指していたが、アンドロイド端末(Nexus7)でのシステム構築に変更しなければならなくなった。そこでデバイスの変更によるプログラムデザイン等の再検討の必要性が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本システムの目的は、超高齢社会の到来、および在宅型医療の変化に伴って、21世紀型の新しい医療環境のなかで、看護専門職が果たすべき新しい臨床応用と、その役割を提案することである。とくに本研究における具体的な遠隔看護の介入対象を、1)セルフケアレベルに応じた健康管理、2)生活習慣病者への自立支援、3)術後患者の回復管理、4)退院後患者の継続看護、5)介護・看護者への支援、を目的とし、特定機能病院などでの先端的・集中的な治療を終えた患者への継続看護システムの確立を含めた地域医療での貢献も目指す。
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Research Products
(1 results)