2014 Fiscal Year Annual Research Report
離散変量に起因する不確かさの評価と標準的リスク対応の確立-食品微生物規格への反映
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25280009
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
椿 広計 統計数理研究所, データ科学研究系, 外来研究員 (30155436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春日 文子 国立医薬品食品衛生研究所, 安全部, 部長 (40183777)
鈴木 知道 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50251369)
大西 俊郎 九州大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60353413)
筒井 俊之 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究所, 領域長 (70391448)
逸見 昌之 統計数理研究所, データ科学研究系, 准教授 (80465921)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 離散変量 / サンプリング検査 / 国際標準化 / 不確かさ / 負の二項分布 / 食品微生物規格 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年6月22日から28日までオーストリア規格協会で開催されたISO TC69総会に椿、鈴木、研究協力者加藤が出席し、離散データの不確かさ並びに抜き取り検査に関する統計的品質管理国際標準化についての審議・専門家打合せを行った。2014年12月1日に統計数理研究所八重洲分室で班会議を開催し、代表者、分担者と共に、計数値データの不確かさ、負の二項モデルに基づく品質管理に関する研究討論を実施した。これまでの研究成果を総括すると共に食品安全マネジメント専門家との意見交換を行うために、2015年2月7日午後、東京理科大学森戸記念館で、ワークショップ「食品安全の統計」を開催し、食品企業の品質管理・衛生管理、薬剤耐性菌モニタリングにおいて一農場からの検体数が結果の信頼性に与える影響の評価、計数値データの統計的品質管理、質的データの精度に関する国際標準化の最近の動向、食品微生物規格基準設計の背景について、講演と議論を行った(参加者45名)。今年度は、食品分野の抜き取り検査などについての研究や特に質的データの不確かさに関する検討がほぼまとまった。さらに、負の二項データ(菌数)などの成長曲線モデルなどについての知見が得られた。またロジスティック回帰におけるメタアナリシスなどについても検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
負の二項モデルに関する要因分析モデルの構築がほぼ完成した。ただし、その応用についてのデータ解析は今年度行い、投稿につなげたい。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究班の成果などについては、ISO TC69 SC 6で鈴木(分担者)を主査として進んでいる不確かさ規格への反映と共に、食品安全に関して11月に東京で開催される国際会議に反映させたい。
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Causes of Carryover |
システム開発の一部内製化を検討したため、実際には委託費が殆どかからなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年11月に東京で開催される食品安全関係の国際会議に海外研究者を招へいし、これまでの研究成果について議論を行う。
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Research Products
(16 results)