2015 Fiscal Year Annual Research Report
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25281013
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
小川 奈々子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 生物地球化学研究分野, 主任技術研究員 (80359174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 知里 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 生物地球化学研究分野, 技術研究員 (40435839)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | クロロフィル / 窒素同位体比 / 硝酸体窒素 / 海洋窒素循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は調査対象としていた西部太平洋の亜寒帯・亜熱帯の2地点のうち、亜寒帯域のK2地点において表層域(200m以浅)の懸濁態全窒素同位体・クロロフィル窒素同位体比、一次生産者の光合成基質となる無機態窒素濃度測定、硝酸態窒素同位体比測定用の試料の採取を行い、これまでに本研究で採取された試料と共に各項目についての分析を行った。最終年度である平成27年度は、より明確な「植物プランクトンによる光合成とそれに伴う無機態窒素利用」に関する知見の獲得を目的として、亜寒帯域のサイトにおいて、無機態窒素量が変化しているタイミングで複数回の試料採取を行い、光合成における窒素利用の変化に関する解析を実施した。外洋域におけるより簡便かつ効率的な試料採取手法として、試料採取において大型現場ろ過装置を用いた大容量サンプリング手法を新たに導入した。またクロロフィル色素の窒素動態比分析は本研究課題において平成26年度までに検討・開発を実施した手法を適用した。平成27年度および本研究でこれまでに採取された試料について得られた栄養塩濃度、硝酸態窒素およびクロロフィル色素の分子レベル窒素同位体測定結果は、分担者がYoshikawa et al.(2005) をもとに本研究海域にあわせて再構築した海洋窒素循環モデルを用いて解析され、これにより西部北太平洋における植物プランクトンによる栄養塩窒素利用バランスが計算された。これらの結果の一部は国内・国際での学会等で発表され論文として執筆中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Insight into nitrous oxide production processes in the western North Pacific based on a marine ecosystem isotopomer model2015
Author(s)
Yoshikawa, C., Abe, H., Aita, M.N., Breider, F., Kuzunuki, K., Toyoda, S., Ogawa, N.O., Suga, H., Ohkouchi, N., Danielache, S.O., Wakita, M., Honda, M.C. and Yoshida, N.
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Journal Title
Journal of Oceanography
Volume: -
Pages: 1-18
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 分子内同位体比を用いた海洋N2Oモデルの開発2016
Author(s)
吉川 知里, 笹井義一, 脇田昌英, 本多牧生, 眞壁明子, 布浦拓郎, 松嶋修一郎, 豊田栄, 吉田尚弘, 小川奈々子, 菅寿美, 大河内直彦
Organizer
日本海洋学会2016年度春季大会
Place of Presentation
東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)
Year and Date
2016-03-17
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[Presentation] Insight into nitrous oxide production processes in the western North Pacific based on a marine ecosystem isotopomer model2016
Author(s)
Chisato Yoshikawa, Yoshikazu Sasai, Masahide Wakita, Makio C. Honda, Tetsuichi Fujiki, Naomi Harada, Akiko Makabe, Shuichiro Matsushima, Sakae Toyoda, Naohiro Yoshida, Nanako O. Ogawa, Hisami Suga, Naohiko Ohkouchi
Organizer
2016 Ocean Science Meeting
Place of Presentation
New Orleans, Louisiana, USA
Year and Date
2016-02-24
Int'l Joint Research
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