2015 Fiscal Year Annual Research Report
老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用
Project/Area Number |
25282027
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 京一 信州大学, 医学部, 教授 (20173156)
西園 祥子 崇城大学, その他部局等, 准教授 (40336970)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 機能性食品 / インスリンシグナル / 老化 / 老化関連疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
老化に伴って発症してくる疾患を予防する方法として、インスリンシグナルの抑制と食餌カロリーの制限が知られている。本研究では、その抗老化作用の発揮に重要と示唆される特異的DNA配列に結合する転写因子の同定と、この配列の活性化の様子をレポーターアッセイ系と組み合わせることにより、リアルタイムで評価できるシステムを構築することを目的とした。本年度は、レポーターを活性化することが示唆された、含硫アミノ酸であるタウリンの抗老化作用の関する解析と、転写調節因子の解析を中心に研究を行った。 添加量の異なるタウリン食をSDラットに与え、脂質代謝関連マーカーの発現変化を解析した。その結果、血清総コレステロール濃度、肝臓のコレステロールおよびトリグリセリド濃度は、対照群に比べてタウリン添加食群で低下した。脂質代謝関連遺伝子の発現を解析したところ、脂肪酸合成に関与するFASの発現は、タウリンの添加量依存的に低下した。一方、脂肪酸のβ酸化に関与するCPT1aの発現は、タウリン添加量に依存して増加した。また、C57BL/6マウスにタウリン食を与え、3-nitropropionic acid(3NPA)によって誘導される酸化ストレスに対する耐性、およびストレス応答遺伝子の発現について解析したところ、タウリン添加食群では3NPA投与による体重減少率が対照群と比較して低く、生存率も有意に上昇した。これらの結果は、タウリンが抗老化物質として作用する可能性を示唆している。 構築したレポーターアッセイ系をもちいた転写調節因子の解析結果から、酸化ストレス耐性に関与するNrf2がレポーターを活性化させることが示唆された。また、長寿遺伝子であるsirtuin 1によるレポーターの活性調節も示唆され、これらのシグナル伝達系に関与する分子群が、長寿命を示すマウスの表現型と関連があることが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Overexpression of the adiponectin gene mimics the metabolic and stress resistance effects of calorie restriction, but not the anti-tumor effect.2015
Author(s)
Kamohara R, Yamaza H, Tsuchiya T, Komatsu T, Park S, Hayashi H, Chiba T, Mori R, Otabe S, Yamada K, Nagayasu T, Shimokawa I.
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Journal Title
Exp Gerontol
Volume: 64C
Pages: 46-54
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Chronological analysis of caloric restriction-induced alteration of fatty acid biosynthesis in white adipose tissue of rats.2015
Author(s)
Okita N, Tsuchiya T, Fukushima M, Itakura K, Yuguchi K, Narita T, Hashizume Y, Sudo Y, Chiba T, Shimokawa I, Higami Y.
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Journal Title
Exp Gerontol
Volume: 63
Pages: 59-66
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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