2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Socio-Economic Crises Based on Complex Network Science
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25282094
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
藤原 義久 兵庫県立大学, シミュレーション学研究科, 教授 (50358892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 真 兵庫県立大学, シミュレーション学研究科, 准教授 (50419959)
中村 知道 兵庫県立大学, シミュレーション学研究科, 准教授 (50615789)
島 伸一郎 兵庫県立大学, シミュレーション学研究科, 准教授 (70415983)
青山 秀明 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40202501)
眞鍋 雅史 嘉悦大学, ビジネス創造学部, 准教授 (20537071)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会システム / 複雑系ネットワーク / 経済システム / financial crisis / complex network |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに研究を進めたモデリングとシミュレーションとその応用研究を完成させた。モデリングでは、経済ショックの伝播モデルであるDebtRankを国内約百万社の企業とその生産ネットワークの実データに応用するモデル化を行った上で、理化学研究所計算科学研究機構の研究者らと共同で、大規模グラフ上でのDebtRank計算を京コンピュータで実行した。その結果、実データの経済ネットワーク上で全ノードのDebtRank計算を行うことができ、ミクロレベルでの経済ストレスの評価が可能になった。また、さまざまな初期条件の下で業種などの集計レベルでの経済ストレスの評価も行うことを可能とした。 2008年9月のリーマンショック以降、経済システムの不安定性を未然に防ぐため「マクロ・プルーデンシャル・ポリシー」の重要性が求められてきたにもかかわらず、その正確な定義はこれまで必ずしも明らかでない。経済ストレスの伝播を解析することによって、これまでの研究成果をマクロ・プルーデンシャル・ポリシーの科学的な定義へと導く礎を築き上げることができた。 本研究で得られた成果を中心とする国際会議「International Conference on Big data in Economics, Science and Technology」を開催した。さらに、Cambridge University Pressから書籍「Macro-Econophysics: New Studies on Economic Networs and Synchronization」として成果を出版するに至った(印刷中)。 なお、本研究で完成させた成果は今後発展させることが可能であることから、今年度には文部科学省の推進するポスト京萌芽的課題「複数の社会経済現象の相互作用のモデル構築とその応用研究」に応募した結果、それが採択されるに至った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(28 results)