2014 Fiscal Year Annual Research Report
無線センサネットワークによる社会基盤の安全・高効率化の基礎研究
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25282105
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大貝 晴俊 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80367169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
犬島 浩 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60367167)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 無線センサネットワーク / 発電充電システム / 橋梁診断 / 電磁波による劣化診断 / 走行制御 / 自動運転 / 隊列走行 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)無線センサモジュールの試作とエネルギ伝送システムの試作評価(大貝) 昨年度に1次試作した無線モジュールをモジュール間の無線通信を行うソフト試作と通信テストをおこなった。モジュールのCPUと通信デバイス間の信号のやり取りを行う基本関数を作成した。その上でモジュール間の通信テストを実施し良好な結果を得た。また、加速度センサの信号を上位のモジュールに通信することができるようになった。発電および充電の機能について試作を行った。風力駆動の振動発電システムを試作し、発電テストを行った。発電には成功したが、安定的な充電には、風力の増幅を更におこなうことが課題として残った。次年度は、無線モジュールの2次試作を行い、実橋梁での実証試験を行う。 (2)クラウドシステムによる橋梁健全度診断システムの構築(犬島、大貝) 昨年度行ったARMAモデルとPCAを用いた劣化度診断方法、ウェブレット変換による劣化診断方法の改良と評価を行った。また、電磁波を用いた劣化診断方法について検討した。 (3)照明シミュレータの改良とリアルタイム照明制御の開発(大貝) 照明シミュレータの入力操作の簡略化を行い、大規模シミュレータにおいても対応可能とした。また、リアルタイムの外光の変化に対応するための照明制御ロジックの改良を行った。 (4)自動運転における車々間通信システムの改良と隊列走行実験(大貝) 車々間通信システムについて3台以上の車両間の通信を安定して行う通信システム・通信ソフトの開発を行った。また、隊列走行を3台で実施した。特に、隊列の形成、分離を行う命令伝送方式を考案して、実験を行い、良好な結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)超小型無線センサモジュールの試作とエネルギ伝送システムの試作評価(大貝) システム昨年度に試作した無線センサモジュールのソフト試作を完了し、加速度センサ信号をルータを経由してPCまで伝送できるようになった。複数のセンサの同時計測も可能となった。電力伝送について、風力駆動発電システムを試作実験し風力が確保できれば発電充電できることを確認した。 (2)クラウドシステムによる橋梁健全度診断システム構築(犬島、大貝)昨年度行ったARMAモデルとPCAを用いた劣化度診断方法、ウェブレット変換による劣化診断方法の改良と評価を行った。また、新規に電磁波を用いたコンクリート劣化診断方法について検討した。クラウドシステムでの診断ロジックの集約が今後の課題である。 (3)照明シミュレータの改良とリアルタイム照明制御の開発(大貝) 照明シミュレータの入力操作の簡略化を行い、大規模シミュレータにおいても対応可能とした。また、リアルタイムの外光の変化に対応するための照明制御ロジックの改良を行った。実際の様々なオフィースに対応できるように機能向上が課題である。 (4)自動運転における車々間通信システムの改良と隊列走行実験(大貝) 車々間通信システムについて3台以上の車両間の通信を安定して行う通信システム・通信ソフトの開発を行った。また、隊列走行を3台で実施した。特に、隊列の形成、分離を行う命令伝送方式を考案して、実験を行い、良好な結果を得た。より多くの車両間の通信と隊列走行の柔軟な実行が今後の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)超小型無線センサモジュールとエネルギー伝送システムの再試作と評価(大貝)①小型無線センサモジュールと発電充電システムの再試作を行う。発電には太陽電池を用いる。②再試作モジュールによる評価を実施する。③センサネットワーク構造の自己最適化機能を追加開発する。(2)クラウドシステムによる橋梁健全度診断システムの構築と評価(犬島、大貝)①クラウド・サーバに、これまでに開発した診断ロジックを集約する。②実橋梁データを用いて診断ロジックを評価する。(3)照明シミュレータによる照明システム設計と照明知的制御システムの評価(大貝)①照明シミュレータの改良行う。②リアルタイム照明制御ロジックの改良を行う。(4)車々間通信による隊列走行制御の機能向上 ①複数車両間の通信性能の向上をはかる。無線通信システムの簡素化をはかる。隊列制御の柔軟性を向上させる。
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Causes of Carryover |
消耗品の使用を節約した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度の消耗品に充当する。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] 北九州における小型電気自動車自律走行システムの開発とITS世界会議東京2013デモンストレーション報告2014
Author(s)
呉楠, 大貝晴俊,大城政邦,塚嵜浩伸,高益謙,山越好太,艾地,鎌田清一郎,石太郎,佐野祐司、飯田眞喜男,甲斐昭彦
Organizer
自動車技術会、2014年春季大会
Place of Presentation
横浜、パシフィコ横浜
Year and Date
2014-05-21 – 2014-05-23