2015 Fiscal Year Annual Research Report
鏡像運動を支援する簡易型上肢訓練ロボットの多施設前向きランダム化比較試験
Project/Area Number |
25282169
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
蜂須賀 研二 産業医科大学, 医学部, 名誉教授 (00129602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 郁夫 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10392953)
和田 太 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (10341512)
佐伯 覚 産業医科大学, 医学部, 教授 (20269070)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ロボット / 訓練支援 / 上肢機能 / 片麻痺 / 慢性期 / デイケア / デイサービス |
Outline of Annual Research Achievements |
簡易型上肢訓練ロボット(鏡像運動方式運動角度支援型上肢訓練ロボット,MA2)を開発し,無作為割付比較試験を実施した. 選択基準を満たした対象者は45症例であり,無作為に実験群と対照群に割りつけた.実験群は23名,対照群は22名であり,実験群は1回20分間のMA2訓練と通常ケア(集団体操,レクリエーション,他)を40分間,週2回,合計24回実施し,対照群は通常ケア60分間を同様に合計24回実施した.両群間に年齢,性別,片麻痺重症度,日常生活動作に有意差はなかった.介入前後にFugl-Meyer評価(FMA),痙縮(MAS), 関節可動域(ROM),上肢使用(MAL), 生活の質(SIS)を評価し,介入後に訓練負担感を評価した.訓練状況や有害事象は適宜記録した. 群間比較で,実験群が有意な改善を示したのはMALのQOMの項目であった.改善の傾向を示したのはFMAの伸展共同運動,正常反射,ROMの手関節掌屈と背屈であった.一方,各群内における前後比較では,実験群で17項目が介入後に有意な改善を示したが,対照群では2項目に過ぎなかった.また,MA2訓練を実施しても訓練中止を要する明らかな有害事象はなかった. 今回の介入研究では,主要評価項目であるFMAとROMは群間比較で有意差はなかったが,実験群がより改善する傾向を認めており,群内の前後比較からはMA2訓練を行う方が明らかな改善を示すことが分かる.従って,デイケアやデイサービスにおける上肢機能訓練ロボットとして有用であることが示唆された.今回,主要評価項目に有意差を証明できなかったのは,介入後半の時期にMA2にローター回転不調を生じるトラブルが多発して設計変更と改修等を余儀なくされたことにより,予定症例数に到達しなかったことが原因と考えられる.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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