2015 Fiscal Year Annual Research Report
絶食時栄養制御因子CREBHが腸肝循環を介し肥満形成を抑制するメカニズム
Project/Area Number |
25282214
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中川 嘉 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (80361351)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島野 仁 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20251241)
松坂 賢 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70400679)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 生活習慣病 / 遺伝子発現 / 動脈硬化 / 非アルコール性脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
CREBHは肝臓と小腸に発現する転写因子であり、栄養代謝に関与することが今までの研究で明らかとなっている。CREBHは脂質代謝に大きく関わるため、動脈硬化発症に対する影響を検討した。CREBH欠損(CREBH KO)マウスおよび、CREBH肝臓過剰発現(CREBH Tg)マウスにLDLR欠損(LDLR KO)マウスを交配した。CREBH LDLR WKOマウスでは早期に動脈硬化を呈するのに対し、CREBH Tg LDLRKOマウスは動脈硬化形成が抑制された。CREBH LDLR WKOマウスではトリグリセライドとコレステロールが異常高値を示しており、これが動脈硬化の発症原因となる。その原因として、アポリポタンパクの発現異常、FGF21の発現低下、蛋白レベルでの脂肪酸・コレステロール合成律速転写因子SREBP1、SREBP2の上昇が挙げられた。CREBHの非アルコール性脂肪肝に与える影響についてCREBH KOマウスにメチオニン・コリン欠損(MCD)食を負荷した。早期に著しい肝障害を示し、4週目には肝臓組織標本から明らかなマクロファージの浸潤、組織構造の崩壊、繊維化が観察された。遺伝子発現解析では炎症、繊維化のマーカー遺伝子の発現が有意に上昇しており、この変化が肝障害に結びついていると想定された。CREBH KOマウスに高脂肪・糖質欠損(KD)食を負荷すると脂肪酸酸化、ケトン体合成能に異常を示し、血中ケトン体が低下した。長期にKD食を負荷すると脂肪が多く含まれるため脂肪肝になるが、その病態形成もCREBH KOマウスは著しく悪化した。これら様々な食事誘導性の病態モデルに対しCREBH欠損は病態を悪化させることから、栄養代謝におけるCREBHの存在が大きいことを明らかにした。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)