2014 Fiscal Year Annual Research Report
身体活動・運動トレーニングによる大腸ガン発症予防機序に関する研究
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25282219
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
田畑 泉 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20188402)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | AICAR / SPARC / 大腸がん |
Outline of Annual Research Achievements |
最近、ガンの初発段階の形態変化として知られるAberrant crypt foci (ACF) が身体活動・運動トレーニングによって、その数が減少する機序に、骨格筋から分泌されるSPARC(Secreted Protein Acidic and Rich in Cystein)というマイオカインが関係していることが示された(Aoi et al 2012.)。しかし、どのような機序で運動により骨格筋のマイオカインの合成が増加するかは明らかではない。そこで本研究では、骨格筋のシグナル伝達に関係の深いAMPK(5' AMP-activated protein kinase)の活性化剤であるAICAR(5-aminoimidazole -4-carboxamide ribonucleoside)を腹腔内投与したところ、peroxisome proliferator-activated receptor γ coactivator-1 (PGC-1) がリン酸化された筋にのみSPARCタンパク質が増加した。これは、他のGLUT4やミトコンドリアの参加系タンパク質と同様に、運動による大腸ガン予防機序に関係するSPARCも運動強度依存性に発現調節されていることを明らかにした
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験と人を対象とした実験研究を並列して順調に実施している
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、高強度・短時間・間欠的運動トレーニングによる活動筋のSPARC発現の時間的経過及び血中濃度の変化について実験研究を行う
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Causes of Carryover |
次年度に必要な実験の研究計画のスムーズな進行をさせるために高価な薬品(SPARC抗体)の購入を次年度に延期したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
抗体を早期に購入し新年度の実験を行う
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Research Products
(5 results)