2013 Fiscal Year Annual Research Report
運動療法が関節軟骨代謝に与える効果に関するバイオマーカーを用いた検討
Project/Area Number |
25282220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
安田 義 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, 研究員 (40314223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 敏昭 天理大学, 体育学部, 教授 (60248185)
坪山 直生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90261221)
荒井 秀典 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60232021)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リハビリテーション / 運動療法 / 変形性膝関節症 / バイオマーカー |
Research Abstract |
①2013年7月から、健康運動教室に参加する中高齢者38名を対象に、持久力・筋力・柔軟性・バランス・歩行能力の改善効果がすでに実証されている運動療法プログラムを週1回、3か月間実施する介入群を設定した。②待機している中高齢者対照群は7名設定することができた。対照群も2014年2月から、介入群と同じ運動療法プログラムを開始した。 以下の検討項目を現在解析中である。 ①対象者の膝OA進行度を、X線学的にKellgren-Lawrence scoreで分類する。②運動教室参加日に持参する早朝尿と参加日に採血して得た血液サンプルから、CTX-II、C2C、CPII、COMPを、それぞれELISAで測定して、運動療法が関節軟骨合成、分解に与える効果について検討する。対照群では運動教室で開催される月1回の講義に参加する時に、尿ならびに血液検体を収集する。③運動療法介入期間終了後にも、1か月ごとに定期的に採尿、採血して、介入効果継続の有無について検討する。④疼痛をVAS (visual analog scale) で評価して、バイオマーカーから考察される関節軟骨代謝への効果と比較検討する。⑤ADL機能を、JKOM (Japanese Knee Osteoarthritis Measure)で評価して、バイオマーカーから考察される関節軟骨代謝への効果と比較検討する。⑥天理大学で開発した5種目の体力テストで持久力・筋力・柔軟性・バランス・歩行能力を評価して、バイオマーカーから考察される関節軟骨代謝への効果と比較検討する。 介入群では、介入開始前(0)、介入開始後1,2,4,8,12,16,20,24週の時点で、バイオマーカー測定、VAS評価、WOMAC評価、体力テストを行う。対照群では、0,4,8,12,16,20,24週の時点で、バイオマーカー測定、VAS評価、WOMAC評価、体力テストを行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①対象者の設定に時間を要したため、研究開始が予定より遅れたこと、②対照群の人数が集まりにくいこと、③検体数が多く計測、解析に多大な時間を要すること、などの理由で研究進行は当初予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 対照群を増やして(約30名を予定)、平成25年度の計画を継続する。 2. 検体の計測を速やかに実行して、計測結果を統計学的に解析する。 3. 週1回、3か月間実施の現行運動療法でOA発症前段階・初期OAの関節軟骨代謝に効果がみられない場合、介入頻度・期間ならびに運動療法プログラムを変更して、平成25年度と同様の方法で検討を行う。 4. 週1回、3か月間実施の現行運動療法でOA発症前段階・初期OAの関節軟骨代謝に効果がみられた場合、より有効な介入頻度・期間ならびに運動療法プログラムを検討するために、介入頻度・期間ならびに/または運動療法プログラムに変更を加えて、平成25年度と同様の方法で試験を行う。
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