2015 Fiscal Year Annual Research Report
激変するアジア地域の子どもの身体・文化・生活の相互変容に関する国際比較研究
Project/Area Number |
25282222
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
佐川 哲也 金沢大学, 人間科学系, 教授 (70240992)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國土 将平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10241803)
中野 貴博 名古屋学院大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50422209)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 子ども / 発育発達 / タイ / ミャンマー / ネパール / 日本 / 国際比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は,国内研究会の開催,タイ,ミャンマー,ネパールへの二度の調査訪問,学会発表の実施など,計画に沿って順調に推移した。 7月4日には,研究代表者の佐川,研究分担者の國土・中野が,神戸大学において国内研究会を開催し,ミャンマー・ネパール調査のとりまとめの方針,日本調査の計画について検討と確認を行った。 8~9月には,佐川がミャンマーのヤンゴン市を訪問し,ヤンゴン教育大学のAye Aye Mint学長代理に面会し,同大学との研究協力について意見交換した。また,佐川と中野がネパールのカトマンズ市を訪問し,トリブバン大学のデブコタ教授,ポカラ大学のイショル講師に面会して,ネパール調査のデータ入力の状況を確認するとともに,調査の活用について意見交換した。また,調査校であるマンガル初中学校を訪問し,同校での児童生徒の健康等についてヒアリングと意見交換を行った。その後,佐川がタイ国を訪問し,ウボン県の予備調査校を訪問して調査結果について報告した。また,シーサケット体育大学を訪問し,チャルーンチット副学長と調査結果の活用と研究協力について意見交換を行った。12月には,佐川がミャンマーのヤンゴン市を訪問し,ヤンゴン教育大学の保健体育担当教授と研究協力について意見交換を行い,次年度の9月頃に調査データに基づいた報告会を開催することについて確認した。その後,佐川と國土がネパールのカトマンズ市を訪問し,トリブバン大学のデブコタ教授と研究協力について意見交換するとともに市内の学校において発育調査を実施した。 11月~2月にかけて,石川県,兵庫県,愛知県の3地点において,日本調査を実施するとともに,データ入力を行った。 3月には,日本発育学会において佐川がタイ・ミャンマー・ネパール及び日本の調査結果から成果発表を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり,タイ,ミャンマー,ネパール,日本の4か国において,調査を完了した。 各国の研究者支援については必ずしも順調とは言えないが,調査校への報告や意見交換は概ねできている。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は研究総括年であり,調査結果を統計資料として整備し,研究成果の公表に向けて統計書の作成,研究論文の作成及び協力大学及び調査校での研究成果の報告,研究成果報告書の作成を行う。
|
Causes of Carryover |
研究代表者において,調査結果中間報告書の現地での印刷製本が予定額より安価であったことから,計画額よりわずかの差額が発生した。また,研究分担者の海外出張において,本務の関係から滞在期間が短縮されたこと,調査データ入力費が予定額より安価であったことから差額が発生した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に生じた差額は,平成28年度の旅費・英語論文作成に必要なプルーフ料の一部などとして使用する。
|
Research Products
(5 results)