2016 Fiscal Year Annual Research Report
Interdisciplinary Studies of the Role of Memory in the Appearance of Cognition, Epistemic Inquiry, Social Relationships, and Human Well-Being
Project/Area Number |
25284003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
金山 弥平 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (00192542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木俣 元一 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (00195348)
畝部 俊也 名古屋大学, 文学研究科, 准教授 (10362211)
頼 偉寧 名古屋大学, 教養教育院, 准教授 (10528251)
川口 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70152931)
中村 靖子 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (70262483)
兼本 浩祐 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80340298)
大平 英樹 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90221837)
齋藤 芳子 名古屋大学, 高等教育研究センター, 助教 (90344077)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 記憶 / 幸福 / 社会 / 認識 / 正義 / 空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は前半は、研究代表者については、ブラジリア大学での国際プラトン学会で研究成果発表を行った。プラトンにとっては、ソクラテスの記憶が彼の哲学活動の大きな原動力となるものであったが、その点について、これまでどちらかと言えば寓意的に解釈されてきたソクラテスの最後の言葉「アスクレピオスに雄鶏一羽の借りがある」(プラトン『パイドン』)を、医神アスクレピオスへの借りとして文字通りに解し、プラトンの病気の回復への感謝として捉えた。この方向の解釈は既存のものではあるが、しかし、一般に不整合を生むとして退けられてきた。だが本発表では、不整合は生じないことを示し、その点はこれまでにない画期的なものであった。 また後半は、これとは別に1月に、本研究をまとめる意味で、台湾から中国文化大学の藍元駿氏をお招きし、全5名の発表者のもと、シンポジウム「人間と記憶」を開催した。発表は、20世紀の視覚文化における人体比率の問題(松井裕美)、幸不幸、福利における善と悪の区別(鈴木真)、種としての人間に対するフロイト、ラマルク、レムの見方(中村靖子)、法制、とくに税の公平性と記憶の関わりの問題(藍元駿)、空間的な記憶としての古代ギリシアにおける右と左(金山弥平)など、広範なテーマについて、「記憶」という視点からアプローチするものであり、大学以外の人たちの聴講も得て、それぞれ学ぶところは大きかった。 また「研究発表」の欄に見られるように、各研究分担者が、それぞれの領域で本研究を刺激として大きな意味をもつ研究成果を収めたことは言うまでもない。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(33 results)
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[Journal Article] Socrates’ Last Words2016
Author(s)
金山 弥平
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Journal Title
XI Symposium Platonicum; Plato’s Phaedo. Papers, International Plato Society/Annablume Classica, San Paulo
Volume: ―
Pages: 440-450
Peer Reviewed
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[Journal Article] Involvement of the ventrolateral prefrontal cortex in learning others’ bad reputations and indelible distrust2016
Author(s)
Suzuki, A., Ito, Y., Kiyama, S., Kunimi, M., Ohira, H., Kawaguchi, J., Tanabe, H. C., & Nakai, T.
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Journal Title
Frontiers in human neuroscience
Volume: 10
Pages: ―
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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