2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25284006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上野 修 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10184946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米虫 正巳 関西学院大学, 文学部, 教授 (10283706)
近藤 和敬 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (90608572)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エピステモロジー / フランス / スピノザ |
Research Abstract |
・第1回研究会 2013年12月7日・8日 大阪大学豊中キャンパスにて 12月7日 上野修:ラカンのスピノザ(予備的考察)/市田良彦:「僕はスピノザについて本を書くことに決めた」―アルチュセールのスピノザ・ノート(1962)/中村大介:20世紀前半のスピノザ主義の一断面―ブランシュヴィックの哲学を中心に 12月8日 近藤和敬:カヴァイエスのスピノザ主義の再解釈の試み―l’absolu d’intelligibliteの肯定―/的場(藤井)千佳世:カンギレムとスピノザ/米虫正巳:主体の生?―ドゥサンティとそのスピノザ主義について ・第2回研究会 2014年3月8日・9日 大阪大学豊中キャンパスにて 3月8日 上野 修[オープニング]/信友 建志:《他者》の犠牲から「新しいシニフィアン」へ/原田 雅樹:ヴュイユマン『代数学の哲学』は、代数学的秩序に即して論証されたエチカか? 3月9日 坂本 尚志:エピステモロジー・サークルのスピノザ[Cahiers pour l’analyse の論文紹介] 小田 裕二朗:Volume 9 : Genealogie des sciences, Article 6./阿部 倫子:Volume 10: La formalisation, Article 9./大塚 高弘:Volume 6: La politique des philosophes, Article 5/藤野 幸彦:Volume 2: Qu’est-ce que la psychologie?, Article 3 [本年度の成果:アルチュセールの「スピノザ・グループ」の内実、ラカンのエピステモロジー・グループへの関与等が明らかとなった。エピステモロジストのスピノザ像についてはさらなる調査と方法論の洗練が今後の課題として残されている。]
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、年度内に2回の研究会(それぞれ2日間にわたる)をひらくことができた。研究協力者にも順調に発表や討議参加してもらうことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き年度内に2回の研究会を開く。今年度からウエブ上での情報発信を開始する。来年度は外国人研究者の招聘講演を予定しているので、その交渉を開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
必要な研究図書の発注点数が今年度はそれほど多くなかった。遠方からの参加者が旅費節約に努力して下さった結果、予想より旅費の支出が抑えられた。 研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため当初の見込み額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定通りの計画を進めていく。また再来年度(最終年度)に海外からの研究者招聘講演と公開シンポジウムを予定しているので、そのための余裕を残しておく。
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Research Products
(10 results)