2015 Fiscal Year Annual Research Report
3Dスキャン・材料分析・鋳造実験の複合手法による青銅器微細文様の表出に関する研究
Project/Area Number |
25284039
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
三船 温尚 富山大学, 芸術文化学部, 教授 (20181969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長柄 毅一 富山大学, 芸術文化学部, 教授 (60443420)
村田 聡 富山大学, 芸術文化学部, 教授 (70219921)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 中国殷周青銅器 / 中国古代青銅鏡 / 青銅器文様 / 3Dスキャン / データ検証 / 中国安陽土 / 鋳造実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年8月と平成28年2月に泉屋博古館において、殷周青銅器、青銅鏡の3Dスキャンを行った。計測点間距離は17ミクロン、32ミクロン、55ミクロン、104ミクロンの4種類を用い、全景を55ミクロン、104ミクロンのレンズを用い、重要な細部を17ミクロン、32ミクロンレンズでスキャンした。殷周青銅器で32ミクロンで50カット、32ミクロンで4カット、55ミクロンで14カット、104ミクロンで15カット、青銅鏡で、17ミクロンで1カット、32ミクロンで8カットである。主な計測青銅器は、エン侯旨鼎、鼎父己尊、癸鳥尊、饕餮文方罍、三犠首亀文尊、穀粒文壷、饕餮文方ライ、冊爵、饕餮文平底爵、ヒョウ氏編鐘、蝉文俎など、青銅鏡は、海獣葡萄鏡、霊山團華鏡、チ首文鏡などである。これらのデータを用いて、断面図などを作製し、文様の製作技術について科学的に検証しいる。 平成27年10月に、中国安陽殷墟(中国社会科学院考古研究所安陽工作隊)において、3千年前の青銅器の出土鋳型を調査した。約1万点の中から、これまでの整理作業を終え、文様技術研究に重要な外鋳型、内鋳型、原型などで破損の少ないものを40数点観察した。青銅器は鋳造後に切削研磨されているため変形してい。鋳造直後の形状は出土鋳型を観察するしか知る方法がなかった。これにより、文様の鋳造直後の形状を鋳造するためにどのような鋳型面を作ったかが確認できた。 安陽鋳型調査時に、中国社会科学院考古研究所副研究員の岳占偉氏に、東アジアで伝統的鋳造技術がかろうじて残る日本の大学(富山大学)に安陽の3千年前の発掘現場の生土を輸送し実験する提案をした。平成28年3月に岳占偉氏らの共同研究者を富山大学に招へいし、基本的な実験から具体的な鋳型分割実験を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)