• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

音楽分野における子どもを対象とした教育プログラムの構造分析に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25284044
Research InstitutionShowa University of Music

Principal Investigator

赤木 舞  昭和音楽大学, 音楽学部, 非常勤講師 (40551213)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小島 レイリ  早稲田大学, 商学学術院WBS研究センター, 招聘研究員 (10636905)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords音楽分野の教育プログラム / アウトリーチ / オーケストラ / 芸術政策 / ワークショップ
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、国内外の主要な舞台芸術団体・機関による子どもを対象とした音楽分野の教育プログラムを調査・分析することで類型化し、わが国の音楽分野の教育プログラムのあり方を考察およびモデル構築することを目的としている。平成26年度は、(1)国内の事例調査・分析、(2)海外の状況の調査・分析、(3)教育プログラムの類型化およびモデルプログラム構築のための準備、の3つの柱をもとに、以下の研究をおこなった。
(1)前年度に引き続き、文化庁「文化芸術による子供の育成事業」(平成26年度より改称)の「巡回公演事業」について、研究分担者とともに現地視察をおこなった。今年度は地方都市での実施状況を調査するとともに、新しい試みを実施している事例を中心に視察をおこなった。
(2)海外の状況を把握するため、芸術(特に音楽を中心とした)分野の国際会議および学術会議に参加し、研究発表および情報収集をおこなった。ウィーンで開催された「Classical: Next 2014」では、欧米の先進的な教育プログラムの事例や、ブラジルがオリンピック開催に向けて計画している子どもを対象とした芸術プロジェクト等について把握することができ、わが国の教育プログラムのモデル構築に大いに参考になった。また、ボゴタで開催された「ISPA」(国際舞台芸術協会)の学術会議においては、舞台芸術団体・機関の担当者との情報交換をおこなうと共に、今後の海外視察のためのネットワークの構築を図ることができた。
(3)上記の視察および会議参加によって集められた資料等を分析し、音楽分野の教育プログラムの類型化を進めた。また、研究の成果について学会誌等において報告し、論文にまとめた。わが国の教育プログラムのモデル構築に向けての基礎資料を蓄積することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成26年度に予定していた国内外の視察調査について、前期はほぼ予定どおり実施することができ、資料収集等も順調に進められた。その後、秋以降に予定した海外での調査ならびに国際会議への参加について、研究代表者の体調不良により一部実施することができなかったが、研究を進めるための資料、書籍等は入手できている。また、国内外の教育プログラム担当者との情報交換により、現状の把握はおおむねできており、今後も引き続き計画どおり研究を進めていくことができるといえる。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、産休のため一時的に研究活動を中断するが、平成28年度に再開予定である。
平成26年度に実施できなかった海外における事例を視察し、必要に応じて国内の補足調査もおこなう。また、平成25年度、26年度の調査・分析の結果をまとめ、わが国の芸術政策における子どものための教育プログラムの効果的メニューの開発に取組む。子どもを対象とした音楽によるプログラムを a.鑑賞型、b.体験型、c.コミュニケーション型の3つのタイプを柱として理論化し、それぞれの基盤的手法について考察する。また文化庁「文化芸術による子供の育成事業」の「巡回公演事業」において演奏訪問を担当する国内オーケストラ、「派遣事業」において演奏をおこなう音楽家に対して効果的かつ具体的な手法を提示し、長期的観点からみた教育プログラムのモデル構築について示唆していく。
また研究成果は、国内の学会・シンポジウムにて口頭発表、論文投稿をおこない、専門的な研究会や国際会議(C’MON 大学音楽アウトリーチ会議)においても成果発表を予定している。

Causes of Carryover

研究代表者の体調不良により、後期に予定していた国内外の調査および国際会議の参加件数が、計画より少なくなってしまった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度以降に未実施分の国内外の調査をおこなう。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 音楽分野の教育ブログラムに関する一考察  ―文化庁「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」を中心に―2014

    • Author(s)
      赤木 舞
    • Journal Title

      音楽芸術マネジメント

      Volume: 第6号 Pages: 87-92頁

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Classical: NEXT 2014 国際会議 参加報告2014

    • Author(s)
      赤木 舞
    • Journal Title

      音楽芸術運営研究

      Volume: No.8 Pages: 15-20頁

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Classical music education now and in the future2014

    • Author(s)
      小島レイリ
    • Organizer
      Classical: NEXT 2014
    • Place of Presentation
      Austrian Museum of Applied Art
    • Year and Date
      2014-05-15

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi