2015 Fiscal Year Annual Research Report
映画における《音》の機能 ─ その多角的分析と映像教育資源の開発
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25284045
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
佐近田 展康 名古屋学芸大学, メディア造形学部, 教授 (20410897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 幸長 名古屋学芸大学, メディア造形学部, 講師 (40646650)
柿沼 岳志 名古屋学芸大学, メディア造形学部, 講師 (70449495)
伏木 啓 名古屋学芸大学, メディア造形学部, 講師 (90351220)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 芸術諸学 / 映画論 / 映画音楽 / 映像音響 / 映像音響教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2015年度は、昨年度に撮影されたビデオの映像編集を確定させたうえで、サウンドトラックのポストプロダクションを行った。同録音声の品質が良好な場合であっても、すべてのセリフはADR(アフレコ)録音を行い、これにより撮影時の同録音声(ワイヤレスピンマイク、ガンマイク、キャメラ位置のステレオマイク)と合わせて、声の素材は4種類の録音から選択ないしミキシング可能にした。 物音についても、靴音、ドアの開閉音など、主要なものはすべてフォーリー録音等によりポストプロダクション制作した。音楽については、作曲家の周防義和、鈴木悦久の各氏に協力を仰ぎ、編集された映像に対するオリジナルの作曲を依頼した。 これらすべての音素材からサウンドトラックを制作するに当たって、まず音響制作会社所属の音響エンジニアの協力を仰ぎ、通常、映画やテレビ番組制作で行う一般的なミキシングにより基準Mixを制作した。これを参照項にし、同一映像に対して多数の比較バージョンのサウンドトラックを制作した。学術研究上の比較対照の観点から非常識的なミキシングであっても敢えて実行した。 最終的に全バージョンのミキシング調整を行い、映像トラックとともにムービーを書き出し、『映像音響論ビデオクリップ集』を完成させた。各動画は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示-非営利-継承)により、インターネット上の動画配信サイトにアップロードした。あわせて専用Webサイトを立ち上げ、各動画へのリンクと解説を付したページを作成した。 これによりユーザーは各動画をインターネット上で自由に閲覧・ダウンロード・再掲することができ、一定の条件下で内容を改変して再度公開することができる。文字メディアでの描写・論述に幾多の困難を抱えて来たこの分野の研究の進展、ならびに教育資源として映像教育の実践に幅広く貢献することを期待している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
このサイトでは研究成果として作成した『映像音響論ビデオクリップ集』の解説ならびに動画へのリンク先を公開している。動画ファイルそのものはVimeoにアップロードしている。
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