2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25284060
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
望月 恒子 北海道大学, 文学研究科, 教授 (90261255)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MELNIKOVA Irina 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (10288607)
澤田 和彦 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (70162542)
諫早 勇一 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (80011378)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | ロシア文化 / 亡命者 / 越境 |
Outline of Annual Research Achievements |
20世紀前半の在外ロシア文化について、地域と分野を限定せずに比較的・総合的研究を行うという本課題の目的に従って、ヨーロッパおよび極東アジアの文学、美術、ファッションなど多様なジャンルにわたって研究した。平成27年度は、1920年代前半に共に外国にいながら亡命を選んだ者とソ連への帰国者の創作の比較研究や、在外ロシアの芸術家の作品に読み取れる<ロシア性>と<非ロシア性>の研究を通じて、在外ロシア文化に対する、より包括的な視点を提示できたことが、成果として挙げられる。 本研究の最終年度となったので、研究成果の公表をより積極的に行った。平成27年8月に千葉市で開催された国際中欧・東欧研究協議会(ICCEES)第9回世界大会は、50か国から1300名以上の研究者が集う大規模な国際学会であったが、本科研の代表者・分担者は、ラウンドテーブルに参加して報告を行って、諸外国の研究者と討議を行った。各国の若手研究者のパネルの司会者も務めた。 11月に埼玉大学で開催された日本ロシア文学会研究発表会では、パネル「在外ロシア文化と同時代の世界」を企画して、本科研参加者全員が報告を行った。美術・映画・学問・文学など幅広い分野の在外ロシアの芸術家や知識人の運命と創作活動を具体的に提示し、亡命文化や越境という現象についての報告を行った。パネルには多数の参加者があり、在外ロシア研究が日本で定着してきたことを実証できた。 平成28年2月に本科研の報告集を発行し、論文6本を収録した。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(16 results)