2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育における協働学習の実践・研究のアジア連携を可能にするプラットホーム構築
Project/Area Number |
25284093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
池田 玲子 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (70313393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘岡 洋子 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (10338759)
近藤 彩 政策研究大学院大学, その他の研究科, 准教授 (90377135)
岩田 夏穂 大月短期大学, その他部局等, 准教授 (70536656)
トンプソン 美恵子 (平野 美恵子) 東京海洋大学, その他部局等, 准教授 (20401606)
鈴木 寿子 早稲田大学, 付置研究所, 准教授 (00598071)
房 賢嬉 お茶の水女子大学, その他部局等, 研究員 (60625002)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 協働学習 / アジア拠点 / 海外公開セミナー / HP公開 |
Research Abstract |
平成25年度の活動としては、当初の計画どおり、1)協働学習に関する実践研究の文献整理(HP公開)、2)公開セミナー記録の整理(HP公開)、3)本活動をHP上にて公開を行うためのHPの更新作業を行うことができた。4)協働学習実践研究のためのアジア連携組織化の具体的な活動としては、アジア各地(モンゴル、ウズベキスタン、中国、韓国、タイ)でのシンポジウム、公開セミナーの開催を実現することができた。5)11月にはアジア拠点の代表者(中国、モンゴル、台湾、韓国、インドネシア、タイ)を日本に招聘し、日本でのキックオフシンポジウムを開催した。このシンポジウムには、新たに多くの国内外の協働学習実践研究者の参加を可能にすることができた。 こうした25年度の活動の波及効果として、中国北京、韓国ソウルでは、次年度に協働学習をテーマとした研究会を地域の拠点が主催となって、開催する計画が決定した。また、25年度に行ったウズベキスタンでの講演とワークショップの成果としては、そこに参加したキルギスタンの実践者が26年度の活動地として「協働学習に関する教師研修会の開催を計画するという活動につなげることができた。ここには、日本から本研究代表者と分担者が講師として参加することが決定している。 さらには、HPでの公開情報をみて、マレーシアでも26年度の9月に協働学習のセミナーを開催したいという通知があり、本研究代表者と分担者とが講師として担当する予定である。 台湾でのセミナーについては、25年度の計画として実現ができなかったので、26年度の計画の中に設定し、実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した①~④の計画項目については、ほぼ実現することができた。具体的には、文献整理、セミナー記録公開、アジア各地域での公開セミナーの実施である。セミナーについては、中国(北京、大連、セッコウ)、モンゴル、韓国、タイに加えて、当初の計画にはなかったウズベキスタンでの公開セミナーも可能となった。これらはいずれも日本の実践研究者と各地域の拠点の代表者との協働プロセスによって計画、実施、報告(HP公開)を行うことができた。しかしながら、当初計画にあった台湾においての公開セミナーについては、25年度には実現することができなかった。ただし、日本でのキックオフセミナーにおいては、台湾の拠点代表者2名の参加と大学院生の実践報告をすることができた。また、オーストラリアの日本語教育学会において、台湾拠点代表者による台湾での協働学習の実践を発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の活動実施計画としては、まずは、25年度に実施できなかった台湾での公開セミナーの実施とこれまでに形成した拠点の周辺への拡大をめざす予定である。すでに中国は北京をはじめとして、大連、セッコウでも開催しているが、今後は重慶、上海でのセミナー実施の計画も進みつつある。こうしたセミナー開催を各拠点のメンバーが中心となり地域独自の協働学習実践のあり方を追究できるよう、日本から支援をする形で進めていく予定である。 また、今後は、各地域の教育状況に合致した協働学習実践研究の基盤づくりの段階へと進むためのアジアの連携を推進していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度の計画にあった台湾でのセミナー開催を実現することができず、その開催にかかわる旅費、会場費、資料等の経費が残額として残ってしまった。 26年度には、台湾でのセミナー開催を設定し実現する予定である。
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Research Products
(39 results)