2014 Fiscal Year Annual Research Report
表象・アルファベット(日英)バイリンガルの脳賦活様態の解明fNIRS研究
Project/Area Number |
25284111
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 裕 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (00340753)
難波 和彦 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (10550585)
山本 雅代 関西学院大学, 国際学部, 教授 (40230586)
津熊 良政 立命館大学, 文学部, 教授 (50188520)
井狩 幸男 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (60193158)
田浦 アマンダ 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (60388642)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | バイリンガル脳 / fNIRS(機能的近赤外分光法) / 表象言語 / バイリンガル言語発達段階 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
17名の早期バイリンガルから縦断データを収集できた。比較対象の為のデータも32名から収集でき、ほぼ前年度の被験者全員から予定通りのデータ収集を完了できた。全被験者からは言語流暢生タスク遂行中のfNIRS(機能的近赤外分光法)データに加えて、ナラティブ産出及びインタビュー形式のスピーキングデータとライティングデータも収集した。現在下分析が90%程完成している。17名の早期バイリンガルからは本研究開始前3年間も研究協力を得ていたので、既に縦断データとしては5年目となる為、単年度の個人内タスク比較でなく、個人内経時比較が2015年度のデータ収集時に容易に進められるように、これまでの膨大な蓄積データの整理に時間をかけて取り組んだ。言語流暢生タスク遂行時のfNIRSデータ下分析の再点検(ブローカ野及びその右脳相当部位と前額のチャンネルの確認とデータの標準化を含めた下分析計算の再点検)だけでなく、行動データや音声データの書き起こしの再点検、ライティングデータの文字起こしの再点検、各被験者の言語背景データの再点検を続行中である。また音声データによる流暢性分析と語彙分析は8割方の分析を完了できた。正確さ分析と、ライティングデータの正確さ・語彙分析及びTOWL-3マニュアルによるスコア作業が残っている。 脳イメージング学会を始めとして国内外の学会で2013年度の収集データ分析結果を4度、単独・共同報告することもできた。特に世界応用言語学会では、本研究に関わる研究者によるシンポジウムを開催し日本発の研究成果を発表することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各被験者の該当年度のデータは予定通り下分析を行えているが、前年度までの(本研究開始前に収集した)データの再点検にかなりの時間がさかれているので、「おおむね」予定どおりである。
|
Strategy for Future Research Activity |
各被験者より3年目の縦断データを収集する。同時に昨年度より開始した本研究開始以前に収集済のデータの精査を進める。
|
Research Products
(17 results)