2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25284164
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中島 弘二 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (90217703)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺野 敏久 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (00284125)
伊賀 聖屋 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (70547075)
石山 徳子 明治大学, 政治経済学部, 教授 (70386415)
福田 珠己 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80285311)
橘 セツ 神戸山手大学, 現代社会学部, 教授 (70441409)
森 正人 三重大学, 人文学部, 准教授 (10372541)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 自然の地理学 / 自然の社会的構成 / 自然の政治学 / 自然の商品化 |
Research Abstract |
研究計画の1年目にあたる本年度は、グループ全体の成果として2回(第1回:6/29-30、第2回:1/25-26)の研究集会と、国際地理学連合京都会議における本科研グループのオーガナイズによるセッション、 "Rethinking geographies of nature (1) (2)" を開催した。第1回の研究集会(大阪)では、本科研の目的を確認するとともに各自の役割分担および研究計画を発表した。その後、研究協力者のJay Bolthouse氏による研究発表 “Arborispheres: Towards A Spatial History of the Production of the Urban Forest and a Politics of Urban Forest Dwelling”をおこない、「都市の自然」をめぐって活発な議論を行った。第2回の研究集会(東京)では、2020オリンピック選手村予定地や晴海埠頭の「海の森」をめぐるエクスカーションを行ったほか、福田珠己「日本における「ランニング・ブーム」を考える:身体、自然さを中心に」、中島弘二「泥と身体-物質的想像力の可能性-」、森 正人「災害(後)の地理」の研究発表をおこなった。国際地理学連合京都会議におけるセッション"Rethinking geographies of nature (1) (2)" では、本科研メンバー(石山、橘、中島、森、Jay)に加えて、英国エジンバラ大学からCharles Watkins氏、イタリア・ミラノ-ビコッカ大学からMarcella Schmidt di Friedbergを迎えて研究発表をおこない、活発な議論を展開した。また、各メンバーもそれぞれが論文や著書を刊行するとともに、さまざまな学会で研究発表をおこなった。詳細については業績リストを参照されたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画にあった2回の研究集会の開催、および国際地理学連合京都会議でのセッションの開催など、おおむね当初の計画を果たすことができた。なお、当初の予定にあった東アジア・オルタナティブ地理学会議(EARCAG)への参加は、当会議の開催が2014年度にずれこんだため果たせなかった。2014年度に本科研メンバーのうち数人が当会議に参加して発表の予定である。また、各メンバーはそれぞれに研究成果を論文や著書、口頭発表などで公表しており、こちらの方もおおむね順調に進んでいると言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
2年目以降の研究も、研究計画調書に記したように基本的に「自然の社会的構成」(福田・森・橘)、「自然の政治学」(淺野・石山・中島)、「自然の商品化」(伊賀・淺野)および「理論・方法論」(中島・森)の各テーマに基づいて役割分担して作業を進める。また、1年に1~2回の全体研究集会をおこなうとともに、特に国際学会での積極的な発信をおこなう。具体的には2014年7月に大阪市立大学でおこなわれる東アジア・オルタナティブ地理学会議、同年8月にポーランド・クラクフで行われる国際地理学連合地域会議に本科研メンバーが参加して発表をおこなう予定である。2015年度にはパレスチナで開催予定の国際批判地理学会議、モスクワで開催予定の国際地理学連合大会などの国際学会に参加して研究発表を行う予定である。そのほか、2014年度中に、「人文地理」誌の英文特集号(第66巻6号、2014年12月刊行予定)を研究代表者の中島が編集主幹となり、"Rethinking geographies of nature"の特集を組む予定であり、本科研メンバーを中心に「自然の地理学」に関する論考を掲載する予定である。また、そのほか、秋に開催される人文地理学会/地理科学学会(共催)の大会で「自然の地理学」のシンポジウムを開催する計画を現在進めており、本科研メンバーを中心に研究発表をおこなう予定である。以上のように、論文や著書を通じた研究発表とともに、国際学会および国内学会に積極的に参加して研究成果の発信につとめたい。
|
Research Products
(25 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] Urban Forests, Trees and Greenspace: A Political Ecology Perspective2014
Author(s)
SANDBERG Anders, BARDEKJIAN Adrina, BUTT Sadia, BOLTHOUSE Jay, PERKINS Harold, VAN HERZELE Ann, HUDSON Blake, GULSRUD Natalie and OOI Can Seng, BASS Joby, JONES Owain, BRAVERMAN Irus, DEAN Joanna, LARSON Brendon, PATRICK Darren, HAMMOND Cynthia, AKBULUT Bengi, CAMPBELL Lindsay, ANDERSON Pippin, SMITH Greg et al
Total Pages
354(Bolthouse 分担執筆 第10章)
Publisher
Routledge
-
-
-
-