2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on multi-cultural situation in the modern city and the influence for their home country
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25284177
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡田 浩樹 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (90299058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
政岡 伸洋 東北学院大学, 文学部, 教授 (60352085)
飯田 卓 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 准教授 (30332191)
島村 恭則 関西学院大学, 社会学部, 教授 (10311135)
高 正子 神戸大学, 国際文化学部, 非常勤講師 (80441418)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 移住労働 / 多文化 / 南西諸島 / 在日コリアン / 阪神間工業地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「多文化共生」イデオロギーが流布する前の日本の近代都市の「多文化状況」と、その受け皿となった個別の地域社会の社会史を集約的な共同調査によって明らかにしようとするものである。移住という近代的現象と地域社会との関係を、地域社会、マイノリティのネットワーク、マイノリティ間の関係、母社会との相互関係に着目し、日本社会の多文化化の実証的モデルを検討する。この研究を通じて、日本社会の多文化化に関する実証的研究を深化させ、日本的多文化主義「多文化共生」について批判的な再検討をおこない、多文化主義の人類学的研究に理論的な貢献をめざす。 平成28年度は、平成27年度7月に予定していた、南西諸島調査および成果公表に向けた琉球大学等における現地研究、研究集会、成果報告編集打ち合わせが、台風の影響により注視せざるを得なくなり、その年度の研究分担者および現地、相手期間との日程調整が難しく、実施が年度内に困難であったことを受けての研究期間延長年度である。 よって今年度は鹿児島大学、鹿児島県立図書館および琉球大学等における資料調査、沖永良部島での現地調査、現地での研究集会を実施し、また別途神戸大学において成果報告に向けた研究集会を行った。 現地調査の結果、南西諸島からの移住労働が送り出し地域社会の階層構造に影響を受け、またネットワークの形成、異動のルートにも差異があることが明らかになった。また、出身島ごとの凝集力は、出身地域の「シマ」関係を反映したのではなく、移住先におけるネットワークの形成の様態によるものである、という新しい事実が見いだされた。このことにより、「南西諸島出身者」として本質化、カテゴライズする傾向のある「多文化共生言説」に対して実証的に批判再検討を加えることが可能になった。
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Research Products
(2 results)