2014 Fiscal Year Annual Research Report
人口動態変化のもとでのマクロ経済と経済政策に関する研究
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25285091
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
焼田 党 名古屋市立大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (50135290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 和俊 同志社大学, 経済学部, 教授 (00329749)
平澤 誠 中京大学, 経済学部, 准教授 (50706801)
朝日 幸代 三重大学, 人文学部, 教授 (70298660)
大森 達也 中京大学, 総合政策学部, 教授 (70309029)
北浦 康嗣 法政大学, 社会学部, 准教授 (90565300)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 人口高齢化・少子化 / 年金 / 公的債務 / 人的資本投資 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は計画の中間年であり、初年度に一定の目処を付けた各自の研究成果をまとめる期間と位置づけられた。その意味で、研究代表者および研究分担者の間での議論を取り入れて、外部に対して発表することができたことは、一定の成果であった。また、これまでの段階でまとまった研究をMiyazawa, K. “Grandparental child care, child allowances, and fertility”、Omori, T. “Public health expenditure, social security, and fertility”、Yakita, A. “Effects of capital taxation on economies with different demographic changes: short term versus long term”として雑誌に掲載している。また、以前からの研究がHirazawa, M., Kitaura, K. and Yakita, A. “Fertility, intra-generational redistribution and social security sustainability”として掲載された。さらには研究課題の焦点のひとつである、高齢化社会における財政赤字(債務)の問題に関する成果としてYakita, A. “Involuntary unemployment and sustainability of bond-financed fiscal deficit”が雑誌に掲載された。 (1)健康投資をめぐる問題(大森)、(3)子育て支援に関する問題(宮澤)、(4)年金をめぐる問題(宮澤、焼田、北浦、平澤)については、一定の成果を見出しているが、(2)生涯期間の不確実性から生じる遺産の問題については、あまり進展を見なかった。また、取り掛かった児童労働の問題についてもまだ成果が得られていない。さらには、計量的な分析についてはまだ問題点の整理の段階であり、成果を見出すには至っていない。 本年度はWestern Economic Association 2014 Meetingなどに複数で参加したが、セッションを組むには至らず、基本的には個々の領域の研究に専念する結果となった。また他分野の研究者との接近を試みるまでにも至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各研究分担者で学会・研究会報告を行っており、それぞれ分担領域で進展具合の違いは生じているが、プロジェクト全体として人口動態変化に対応する総合的な経済政策のあり方を探る方向に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、最終年度も各研究分担者の分担領域について過去2年間の研究を成果としてまとめ、グループ全体としてそれらを総合的な政策分析の形にまとめる。年度後半において、研究代表者・研究分担者以外の研究報告を含む形でのワーク・ショップの開催などにより、研究成果の社会への還元を図る。
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Research Products
(16 results)