2013 Fiscal Year Annual Research Report
CFOのパーソナリティと企業の投資・財務戦略-国際的アンケート調査から-
Project/Area Number |
25285099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 達司 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80191419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 英明 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80177435)
井上 光太郎 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (90381904)
山崎 尚志 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (30403223)
奈良 沙織 明治大学, 商学部, 講師 (40642880)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | CFO / 行動ファイナンス / 世界的アンケート調査 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、世界のCFO(最高財務責任者・財務担当役員)に対すアンケート調査「Global Business Outlook Survey」の日本チームとして位置づけられる。このアンケート調査は、米国、アジア、欧州、ラテンアメリカ、アフリカのCFOを対象に、これまで、連続71四半期(毎年3月・6月・9月・12月)にわたって実施され、CFOに対する調査としては世界最長のサーベイ期間となっている。この調査では、世界のCFOの自国経済に対する見通しや自社の業績に対する見通しを調査している。調査結果は、世界のCFOが経済のどの要因に注目し、何を懸念しているのか、どのように経済状況を見ているかを知る上で重要な情報を提供している。 平成25年度においても、4回のアンケート調査を実施し、今後の経済見通しについて、世界のCFOがどのように考えているかを集約したレポートを、アンケート調査実施後、タイムリーに下記のウェブ・サイトで公表するとともに、関連論文を学会、学術雑誌で発表した。http://www.me.titech.ac.jp/~inouelab/cfo/index.htm
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度においても、下記のように、世界規模で4回のアンケート調査を実施した。各回の調査に共通のテーマはCFOの楽観度であり、各回の個別のテーマは次に示すとおりである。 平成25年6月調査:余剰資金の利用、企業不正のビジネスへの影響、企業の社会的責任と持続可能性 平成25年9月調査:従業員の雇用形態、企業の長期借入 平成25年12月調査:慈善事業、来年の経済状況 平成26年3月調査:FAB量的金融緩和政策の縮小の影響、企業文化 これら4回のアンケート調査によりデータを蓄積し、今後の研究に利用する準備が整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.アンケート調査「Global Business Outlook Survey」の継続:今後もGlobal Business Outlook Surveyを日本で継続し、CFOの楽観度について世界的にデータを蓄積するとともに、その時々の経済のホット・イッシューについて世界のCFOがどのように考えているかを調査する。 2.Global Business Outlook Survey本部統括者ジョン・グラハム教授の招聘:平成26年5月にGlobal Business Outlook Survey本部統括者ジョン・グラハム教授(デューク大学)を日本に招聘する。招聘目的は次の3つである。 ①アンケート調査に協力してもらっているKPMGジャパン(監査、税務、アドバイザリーのプロフェッショナルファーム)のフォーラムで、Global Business Outlook Surveyの研究発表を行い、日本のCFOに対して本アンケート調査の認知度を高める。②日本ファイナンス学会の招待講演において、Global Business Outlook Surveyの研究発表を行い、日本のファイナンス研究者に対して本アンケート調査の認知度を高める。③ジョン・グラハム教授と本科研費プロジェクトのメンバーが、直接、今後の研究計画について打合せを行うことによって、Global Business Outlook Survey米国本部と日本チームとの連携を強化する。 3.研究成果の発表:本アンケート調査で蓄積されたデータ利用して、昨年度に引き続き、研究成果を積極的に学会、学術雑誌に発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に研究協力者のジョン・グラハム教授を招聘し、研究成果発表・研究打合せを行う予定であったが、それらは平成26年度に実施されることになった。 平成26年度に研究協力者のジョン・グラハム教授を招聘し、研究成果発表・研究打合せを行う。
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Research Products
(9 results)