2013 Fiscal Year Annual Research Report
サステナビリティ経営を支援する会計システムとその国際的普及に関する総合的研究
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25285138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
國部 克彦 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70225407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 武久 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30292080)
MOHAMMAD HAIDER 神戸大学, その他部局等, 准教授 (40645826)
西谷 公孝 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (30549746)
鈴木 新 神戸大学, その他部局等, 研究員 (10637002)
北田 皓嗣 法政大学, 経営学部, 講師 (90633595)
東田 明 名城大学, 経営学部, 准教授 (50434866)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 環境会計 / サステナビリティ / 会計システム / 国際普及 |
Research Abstract |
本研究は、サステナビリティ経営を支援する会計システムとその国際的普及について研究するために、1)サステナビリティ経営を支援する管理会計研究、2)サステナビリティ経営を支援する情報開示研究、3)サステナビリティ経営の普及に関する研究の3つに分けて実施した。それぞれの研究実績は以下のとおりである。1)複数組織間におけるサステナビリティ経営及び会計システムとサステナビリティ業績評価に関する文献サーベイを行い、世界的なレベルでの研究と実践の現状を明らかにした。その結果、複数組織間におけるサステナビリティ経営を促進する際の促進要因と阻害要因が明らかになり、バリューチェーンにおけるサステナビリティ経営の展開方向が示された。また、マテリアルフローコスト会計の活用が有効なことも示された。2)サステナビリティ情報開示と情報の質に関しては文献研究を行った。さらに、日本企業のCSR報告書における保証・第三者意見書を投資家がどのように評価しているかについても、実証研究を行った。その結果、第三者の評価は有効に機能するが、第三者保証と意見書の差異は、日本企業には明確に理解されていないことが示唆された。3)サステナビリティ経営の普及に関しては、ドイツ・レオファナ大学と共同研究を行い、研究報告書を刊行するとともに、日本におけるサステナビリティ経営の普及度は、他国に比べて進んでいることが明らかになるなど、重要な知見を得た。サステナビリティ経営の普及には、マネジメント技術の普及だけでなく、文化的要因が影響する可能性も示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画を達成しただけでなく、情報開示の研究に関しては、実証分析の段階にまで進むことができ、当初の計画以上に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、昨年度の研究をもとにして、国際会議等で成果を発表するとともに、質問票調査を中心とする国際共同研究を促進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
複数組織間のサステナビリティ経営を促進するためにはマテリアルフローコスト会計の普及が重要であり,その促進のために,平成26年度にパナマに出張してISO会議で研究成果をもとに意見を述べる必要があり,そのために海外出張計画等を一部変更したため。 パナマへの出張を含む海外調査研究のための費用と,国内企業への調査に関する費用,さらに国際共同研究での質問票調査等に使用する。
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Research Products
(11 results)