2015 Fiscal Year Annual Research Report
気質の初期発達に関する基礎的研究:“見る”を理解し適切な関わりを探る
Project/Area Number |
25285185
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 敦子 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (90188889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鋤柄 増根 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (80148155)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 気質 / 注意 / 協調運動 / 感覚 / 乳幼児 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
エコチル24か月齢追加調査に関して,途中経過として514名の回答をまとめた。ハイハイをしなかった児は全体の2.3%に認められ、そのうちの50%がShuffling baby(いざりっ子)であった。また、2歳時点で未歩行児はいなかったが、歩行開始が18か月以降の児が4.1%に認められた。なお、ハイハイの非定型的様式や稚拙さを認めた児は全体の41.7%、歩行の非定型的様式や稚拙さを認めた児は全体の33.8%であった。その他の様々なハイハイや歩行の非定型的様式についてもそれぞれの頻度が明らかとなった。本研究によって、これまで不明であった一般小児における非定型的運動発達様式の頻度が明らかとなった。このことは乳幼児健診や療育現場における幼児の運動発達診察における基礎知識として活用できる。 一方,本研究では眼球運動計測によって,発達初期の注意機能の発達を調べてきた。注意覚醒の効果をみるために,視覚課題においてビープ音を導入したが,月齢6か月,月齢12か月ともにその効果を認めることができなかった。その原因のひとつとして,ビープ音からターゲット呈示までの時間間隔の問題が考えられた。なお。注意解放において傾向が認められた右視野優位は中川(2012)に一致した。 負の情動表情からの注意の解放(disengagement)については,本研究では乳幼児を対象に先行手がかり法を用いて調べてきた。しかしながら,これまでのところ示唆されたのは,恐怖表情が視空間手掛かりとして提示された場合,その位置への反応が促進されるという結果である。これに関しては月齢による変化は認められなかった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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